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[CL]アポエルがPK戦の末、リヨンを下しキプロス勢初のベスト8進出

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は7日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行い、アポエル(キプロス)はホームでリヨン(フランス)と対戦した。前半9分にアポエルのMFマンドゥカが先制点を決め、2戦合計1-1となった試合は延長戦に突入。そのままPK戦まで持つれ込むと、アポエルがPK4-3で競り勝ち、キプロス勢初の準々決勝進出を決めた。

 クラブ史上初、さらにはキプロス勢初となる欧州CL決勝トーナメント進出を果たしたアポエル。その快進撃はまだまだ終わらなかった。

 敵地での第1戦はわずかシュート1本に終わったが、0-1という最少失点に食い止めて戻ってきたホームでの第2戦。立ち上がりの前半9分、FWアイウトンのポストプレーからこぼれ球を拾ったMFカララムビデスがPA内に切れ込み、ゴール前に折り返す。これに逆サイドから走り込んだMFマンドゥカが左足で合わせ、先制点を奪った。

 2試合合計1-1と試合を振り出しに戻したアポエル。その後はリヨンの反撃に遭うが、粘り強い守備で対抗し、リヨンの攻撃陣も最後の精度を欠く。リヨンは前半30分、FWリサンドロ・ロペスの左クロスにMFミシェル・バストスが頭で合わせるが、ゴール上へ。後半27分にもDFラベレールの右クロスからバストスがヘディングシュートを放つも枠を捉えられない。1点が奪えず、90分間を0-1で終えると、2試合合計1-1となり、試合は延長戦にもつれ込んだ。

 15分ハーフの延長戦でもゴールは生まれない。リヨンは120分間で23本のシュートを放ったが、うち枠内は6本と決定力を欠いた。アポエルも2点目を取って試合を決めることはできず、延長後半10分にはマンドゥカが2枚目の警告で退場となったが、120分間を無失点で切り抜け、試合はPK戦に突入した。

 互いに3人目まで全員が成功し、迎えた4人目。先攻のリヨンはMFラカゼットがゴール右を狙うが、GKヒオティスが横っ飛びで弾き出す。後攻のアポエルはMFトリツコフスキが落ち着いて決め、4人目を終えて4-3とリードを奪った。そして5人目。外せば敗退が決まるリヨンはバストスのキックがまたもGKヒオティスのビッグセーブに遭った。

 9シーズン連続で欧州CL決勝トーナメントに進出しているリヨンにPK4-3で競り勝っての8強入り。グループリーグでゼニト(ロシア)、ポルト(ポルトガル)を抑え、G組首位でキプロス勢初の決勝トーナメントに駒を進めてきたアポエル旋風は、その勢いにとどまるところを見せず、いよいよベスト8を迎える。

【決勝トーナメント1回戦】
[第2戦]
(3月7日)
☆アポエル 1-0 リヨン
[ア]グスタヴォ・マンドゥカ(9分)
※2戦合計1-1、PK4-3でアポエルが準々決勝進出


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