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[CL]1月に加入したケーヒル「メッシからボールを取れるなんて」

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 12年1月にボルトンからチェルシーに加入したDFガリー・ケーヒルにとって、欧州王者のバルセロナを1-0で撃破した第1戦は、忘れられないものとなった。15日に行われたFA杯準決勝でブラジル代表DFダビド・ルイスが負傷し、大一番でキャプテンのジョン・テリーとともにCBを務めることになる。

 ベンチに控えているはずだった男は、バルセロナの選手がPA内にボールを運ぼうとするたびに、次々にタックルを成功させた。中でも後半、FWリオネル・メッシがシュートを打とうとした瞬間にブロックしてピンチを防いだプレーは印象的だった。そのプレーの直後、ホームのサポーターから初めて彼のチャントが歌われた。There’s only one Gary Cahill!! ~ガリー・ケーヒルは一人だけ(俺たちのチームにしかいない)~

「あの歌が聞こえたときは痺れたよね。誇らしい瞬間だった」とケーヒルはsky SPORTSに答えた。「メッシからボールを奪うなんてできないよね? 4人や5人で囲んだとしてもボールを取れないのに、僕はタックルできたんだ。守備的な戦い方だったけど、チームの全員が役割をこなした。勝因は極限まで集中を高めていたからだと思う。普段の戦い方より少しだけ守備的だったけど、彼らのポゼッション能力を考えたら、そうするしかないよね。常に多少の運が働かないと彼らには勝てないと思う。でも、それを引き寄せるだけの役割をこなしたよ」とチームの団結した戦い方に胸を張った。

 だが、重要なのはこれからだということも強調する。「最高の結果を得られたけど、まだハーフタイムなんだ。今日はチーム全員が同じ考えの下でプレーできた。良いスタートを切れたけど、本当に大変なのは次の試合だよ」。

「より高いレベルで挑戦したい」という思いからチェルシーに加入したケーヒル。移籍しなければ対戦するはずもなかった世界最高の選手と対峙する中で、周囲から認められて自分の居場所をつくり出した。シーズン終盤、自信を取り戻した24番が、初の欧州制覇を目指すチームを後方からしっかりと支えていく。


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