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[コマスポ]昨年の悔しさを胸に目指す2年ぶりの頂点

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 『「アミノバイタル」カップ2012 第1回関東大学サッカートーナメント大会』兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選、第1回戦は6月2日、時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで駒澤大が東海大と対戦する。リーグ戦では4連勝と波に乗る駒大。前期戦の中断期間に入る前に、勝利の形を掴みつつある。この勢いそのままに大臣杯本戦への切符を手にしたいところだ。

 前回の東海大戦は2週間前、第8節のリーグ戦だった。試合序盤は東海大にボールを支配されるが、駒大の持ち味である運動量を武器に、前線から積極的なプレスを仕掛けると、徐々に駒大にボールが収まるようになり、攻撃に転じた。東海大ゴールに何本ものシュートを打ち込み、前半のうちにMF平野篤志(1年=大宮ユース)の先制ゴールを挙げる。ディフェンスでは主将のDF三澤祥馬(4年=三菱養和SCユース)を中心に堅守をみせた。しかし、後半に入ってからも再三チャンスを作ったものの、追加点を奪うことはできず、物足りない結果に終わった。

 とはいえ、駒大は現在連勝中と明らかに上昇気流に乗っている。2年前の大臣杯優勝がまだまだ記憶に新しい。あの時の興奮と熱狂を再び与える準備は出来てきた。しかし、東海大を甘く見ることは許されない。前回の対戦は勝利したものの、完勝とは言えず随所に危険な場面を作られていた。

 特に、FW忍穂井大樹(4年=鹿島学園高)には手を焼かされるだろう。負けはしたものの、第7節の青山大戦での東海大の2ゴールはこの選手の足から生まれている。小柄な体ではあるが、ここ一番のスピードには定評があり、裏を取られないように集中したディフェンスが求められる。必ず駒大の脅威となってくるだろう。それでも、最近4試合でわずか1失点の堅実さをみせる駒大ディフェンス陣の壁は、簡単に崩されることはなく東海大の前に立ちはだかるはずだ。

 駒大の攻撃陣へと目を向けてみよう。昨年は深刻な得点力不足に悩まされていたが、平野やMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)のサイド攻撃から多くのチャンスが演出され、両選手ともに得点する試合が増えている。特にDF田中雄一(3年=前橋育英高)は左サイドの突破やフリーキック、コーナーキックからの正確なクロスが売りであり、アシストランキングで首位に立っており、鍵を握っている。現在駒大はリーグ総得点数は2位、失点数は3位であり攻守のバランスが取れている。それに対し、最近3試合で東海大は7失点を喫しており、調子は良くない。自分たちのサッカーを体現することが出来れば、勝利を手にできるだろう。

 今季2部リーグへの降格を経験した駒大が「やはり強い」ということを証明するためにも、まずは初戦が大事。好調な滑り出しで全国大会出場を近づけたいところである。最終目標である決勝の地で、躍動する駒大サッカー部を見られることを期待したい。

(文・駒大スポーツ  鎌田航平)
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