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[コマスポ]前期最終戦、勝利で飾れるか

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第86回関東大学サッカーリーグ戦・前半戦2部第11節は24日、青山学院大学緑ヶ丘グラウンドで駒澤大が青山学院大と対戦する。前節東洋大との首位攻防戦を落とし、首位との差が勝ち点5と広がってしまった。リーグ戦の連勝は5で止まってしまったが、まだ順位は昇格圏内の2位。後期で逆転優勝を達成するためにも、これ以上離されるわけにはいかない。前期の最終戦を、白星で締めくくってほしい。

 東洋大戦では、2点を先行される苦しい展開ながらも、MF碓井鉄平(3年=山梨学院大学附属高)の2PKで追いついた。しかし、「追い付いて引き分けで終わればよかった。最悪な形になってしまった」と碓井が話したように、ロスタイムの失点で敗戦。大事な試合を落とした。それでも気持ちを落としてはいられない。相手は7位と低迷している青学大だが、アミノバイタルカップでは6位と、全国への切符を手にしており、チーム力自体に差があるとは言えない。同大会での対戦においては5-0と快勝したが、それは青学大がメンバーを落としていたという理由から。ベストメンバー同士となるであろう今回の対戦は、ともに昨年降格を経験したチームとして、意地と意地のぶつかり合いとなるだろう。

 駒大のカギを握るのは“左サイドコンビ”だ。まずは左サイドハーフのMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)。ドリブル一辺倒で、チームの勢いを削ぐこともあったが、最近では、周りを使いながら自分の特徴を生かすプレーが出来ている。困ったときの湯澤頼みになってしまうのは悪い癖ではあるが、それだけ信頼されているということ。現在チーム最多の4ゴールをあげており、東洋大戦でもPKをもらう活躍を見せた。毎試合毎試合安定した活躍ぶりでチームに貢献している。前線のプレスからボールを奪い、素早い攻撃を仕掛けるには、湯澤のスピードが不可欠。暑さの中で、終盤まで運動量が持つかどうか気がかりだが、全力のプレーを見せて欲しい。

 左サイドコンビのもう一人はDF田中雄一(3年=前橋育英高)だ。左サイドバックとして積極的な攻撃参加を見せ、ここまで4アシストを記録、アシストランキングのトップを走っている。何といってもその魅力はクロスの精度。プレースキッカーを務めるだけあって、キックの質が高いのはもちろん、監督の求める、低くて速いクロスを上げ続けるさまは、まさに“駒大サッカーの申し子”と呼ぶに値するだろう。田中の攻撃参加を促すためにも、中盤でボールを失わず、サイドへ展開する、理想の形を増やしたい。

 一方の青学大で注意しなければならないのは、主将であり、エースストライカーのFW武富尚紀(4年=浦和ユース)だ。リーグ戦では5ゴール3アシスト、いずれもチーム最多であり、得点の半数は武富から生まれている。得点感覚に優れ、チャンスメイクもされるというのは厄介だが、逆に捉えれば、武富を抑えることで青学大の攻撃を半分カット出来るということ。駒大ディフェンス陣には注意してほしい。またDF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)とは主将対決となり、そこにも注目だ。

 青学大緑ヶ丘グラウンドでは、昨季リーグ最終戦以来の試合となる。降格が決まったチーム同士の対戦で、2-3と惜敗、結果最下位へと転落することとなった。嫌な思い出がよぎるが、それはもう昔の話。今の駒大にはチームとして十分な力が備わりつつある。生まれ変わったチームの前期集大成として、今季最高の試合を見せ、必ずや勝ち点3を手にしてほしい。

(文・駒大スポーツ  森下和貴)

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