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[ケイスポ]前期最終節を勝利で飾る:筑波大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[6.24 関東大学1部・前期リーグ 第11節 慶應義塾大2-1筑波大 西が丘]

長らく勝ち星から遠のいていた慶大ソッカー部がついに夜明けを迎えた。現在首位を独走する専大に大量6失点を浴びた前節から一週間。前期の「締めくくり」(須田芳正監督)として5位の筑波大に挑んだ今節、慶大のパスとポゼッションサッカーが完全復活を遂げた。得意のワイドな攻撃を繰り出し、終わってみれば2-0の完勝。最高の形で7月4日に控える早慶定期戦へたすきをつないだ。

 序盤、相手の突破力のある攻撃陣にゴール前に侵入を許す場面も見られたが、ここでボランチの増田湧介(2年=清水東高)が奮起。果敢なスライディングでボールを奪うと、体格で勝る相手を背負いながらも、体を張ったボールキープで相手の攻撃の芽を摘み取った。そうした中盤の貢献もあって、慶大は徐々にポゼッションを高めていく。すると、前半36分、ついに決定的な瞬間が訪れる。中盤でボールを奪うと、松下が相手のプレスにも慌てることなく、武藤の足元へキラーパス。パスを受けた武藤は右足をふり抜き豪快にシュートを放つ。明大戦ぶりの先制ゴールにチームは沸き立った。この後筑波大も負けじと慶大ゴールに迫ったが、守護神峯達也(2年=桐光学園高)のファインセーブが光り、慶大がリードを保ったまま前半を折り返した。

 後半に入っても慶大の勢いは衰えない。後半2分、早速ドリブル突破を見せた武藤のパスに岩田が詰めて合わせる。これは惜しくもゴールとならなかったが、さらに後半10分チャンスを迎える。長尾健太郎(2年=神戸U-18)から長いパスを受け取ったのは、またしても武藤。絶好調のドリブルで仕掛けるとたまらず相手がこれを倒し、慶大は絶好の位置でFKを獲得。このチャンスにキッカーは赤木努(4年=大宮ユース)。ゴール右隅へと蹴りこんだボールは、「狙い通り」(赤木)にキーパーの逆を突いてネットを揺らし、待望の追加点となった。その後は、松岡淳(4年=慶應義塾湘南藤沢高)を中心とした守備で、最後まで主導権を譲らずそのままタイムアップ。須田監督も「一体感のあるいいゲーム」と言い切る納得の試合内容で前期最後を勝利で飾ることとなった。

 総理大臣杯予選1回戦の東国大戦、そして前節専大戦と信じがたいような無残な敗戦が続いていただけに、今節での勝利はチームにとって自信を取り戻すきっかけとなったことだろう。なによりこの先に待つ早慶定期戦に向けて弾みをつけられたことが収穫だ。再び慶大の自信と自覚を取り戻し、荒鷲イレブンがリーグ早慶戦のリベンジに、そして前人未到の早慶定期戦4連覇に燃える。

[写真]2戦連続ゴールを挙げた武藤

(取材・記事 慶應スポーツ新聞会)

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