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[ケイスポ]慶應義塾大vs筑波大 試合後の慶應義塾大コメント

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[6.24 関東大学1部・前期リーグ 第11節 慶應義塾大2-1筑波大 西が丘]

長らく勝ち星から遠のいていた慶大ソッカー部がついに夜明けを迎えた。現在首位を独走する専大に大量6失点を浴びた前節から一週間。前期の「締めくくり」(須田芳正監督)として5位の筑波大に挑んだ今節、慶大のパスとポゼッションサッカーが完全復活を遂げた。得意のワイドな攻撃を繰り出し、終わってみれば2-0の完勝。最高の形で7月4日に控える早慶定期戦へたすきをつないだ。

以下、慶應義塾大コメント

●須田芳正監督
―試合の総括をお願いします。
「無失点で、前期の締めのゲームなので、そういった意味で勝利で終われたのは非常にいいし、一体感のあるいいゲームだったと思います」

―中盤でも短い距離でワンタッチパスをつないだ後に、ピッチを広く使うことができていましたが。
「必ずサイドが空くということがわかっていたので。ただまあいい位置でとられてしまうと逆襲だったり、うちのほうが3バックでサイドを突かれてしまうので、奪った後をしっかりつなごう、イージーミスを無くそうということだけはトレーニングしてきました」

―武藤選手が先制点を挙げましたが期待通りのプレーが見られましたか?
「彼も徐々にコンディションが上がってきてキレが戻ってきたので、彼には得点に絡む仕事をやってくれということをいっているので、とてもいい仕事をしたんじゃないでしょうか」

―早慶戦では早大のどういう点に注意していきますか?
「早稲田は今年本当にいいチームだし地力があるので、まずは気持ちの部分であったり、チーム力、一体感、それをベースに我々のフットボールを。これからフォーメーションであったりメンバーを決めていくんですけど、戦術部分で勝りたいなと思います」

藤田息吹主将(4年=藤枝東高)
―今日の試合を振り返って。
「ある程度試合前に立てていた戦略通り戦うことができたし、練習の成果が出せたと思います。(勝因は)やっぱり試合に出ている全員が一丸となって共通理解を持って戦えたのがよかったと思います。

―先週に続き3バックというシステムでしたが難しさはあったか。
「いや、今週には合わせることができました。3バックの強みはボールを取った後にワイドに速い攻撃ができれば、サイドが空いていることだと思うので、広いところに持っていって、攻撃を組み立てることができると思います」

―早慶戦に向けて意気込みは。
「4年目ですし、最後の早慶戦なので、多くの方に来場していただけると思うし、運営に携わってくれている仲間の為にも勝利という形で恩返しがしたいです」

松岡淳副将(4年=慶應湘南藤沢高)
―3バックについて。
「やることは明確で、3バックはサイドがフリーになるというのが、最初から分かっていて、そこを攻撃でうまく使えたというのが良かったです。立ち上がりは慌ててしまったので、そこは修正したいです」

―昨年は筑波に勝ってインカレ出場を決めているが。
「筑波らしく、ショートパスを繋いで、プレスを高めていくということを今日もやってきたんですけど、やはり、最終節勝てたということで、良いイメージを持つことができたし、良いイメージを作ろうと思って、昨日も昨年の試合を見ていました」

―前期のリーグ戦を振り返って。
「安定した戦いができていないのかなと。怪我人も多いですし、その中で自分も怪我をしてしまって、そこはもったい無かったのかなと。良い時は、明治戦だったり、今日の筑波戦だったり、自分たちのサッカーをできると思うので。自分たちの中で、意識を上げていくかということで、それは個人の問題として、シーズンを通して意識していかなければいけないかなと思います」

―早慶戦に向けて。
「早慶戦というのは、国立でもあるし、早稲田戦ということもあって、普段の感謝の気持ちを表現できるかなと思うので、そういった思いをプレーで表現したいと思います」

赤木努(4年=大宮ユース)
―得点シーンは素晴らしいフリーキックだったが。
「狙い通りで、キーパーも多分逆につけていたので、良かったと思います」

―先週の惨敗を経て、チームとしてどういう準備をしてきたのか。
「とにかく、やっぱり1週間のサイクルの中で、練習から本当に本番を意識してやろうということを監督にずっと言われてきました。だけど、それを選手があまり体現できていなかったのが先々週の練習でした。先週はとにかく1週間、本当に試合を意識して、全員でリアリティを持って練習しようということを位置付けて、それをできたのが今日の結果につながったのかなと思います」

―前期が終わったが、前期全体を通して出来はどうか。
「連敗もありましたが、3連敗はしなかったというのは大きいことです。あとは、まだもちろん目標のインカレ出場というのに届く位置にいるので、この夏を経て、他のチームよりもチーム力を上げて、インカレ出場に向けて後期いいスタートを切れるようにしたいと思います」

松下純土(3年=國學院久我山高)
―今日のプレーでは攻撃に参加する機会が多かったが。
「監督の指示では守備も攻撃も求められていました。特に僕の場合は、左サイドで中盤の位置に下りることで、相手のフォーメーション上僕がフリーになれることもありましたし、また、監督からは僕起点でゲームを組み立てるようにとの指示もあったので、サイドのポジションではありましたが、自分でも意識してボールに絡むプレーをしていました」

―今日は慶應チーム・松下選手ともに絶好調だったのではないか。
「先週はみじめな負け方をして、チームとして、1週間でうまく気持ちを切り替えることができました。僕個人的には、先週はケガが治りかけていて試合ができる状態だったのにメンバーに入れなかったことで、悔しい思いというか、チームをひっぱる立場として申し訳ない気持ちもあったので、一段と気合を入れて今日の試合に臨みました」

―関東リーグ前期最後の試合ということについて。
「監督も、節目の試合ということで、「負けて終わるのと勝って終わるのは違う」と1週間ずっと話されてきていましたし、選手の中でもそのことを意識して、最後はいい形で締めたいと考えていたので、今日の勝ちは後期にもつながると思います。1週間後の早慶戦に向けても、いいかたちで前期を終えることができたと思います」

武藤嘉紀(2年=F東京U-18)
―得点シーンを振り返ると。
「もらった瞬間に前も見えてましたし、相手もいなかったので、磨見が横を走って相手を引きつけてくれたので、打てば入るのかなと思って。得点することができて良かったです」

―筑波大のDF陣の印象は?
「CBに車屋選手っていう日本代表の選手もいますし、最初から強敵だということは分かっていたんですけど、自分のドリブルは通用すると思ってましたし、そこで逃げては自分の良さがみせれないので、今日は積極的にドリブルで仕掛けました」

―新しいフォーメーションの手応えはどうか?
「専大戦ではうまく機能しなかったとは思っていたんですけど、しっかり自分たちの弱点というのが分かったので、そこを1週間しっかり練習して今日の試合に臨めたことが勝利につながったと思います」

[写真]右サイドでドリブルで仕掛ける岩田修平

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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