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[コマスポ]まさかの5失点…後期リーグ初戦は痛恨の黒星

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学リーグ2部・第12節は16日、日立市民運動公園陸上競技場で駒澤大vs亜細亜大が行われた。3か月弱のインターバルを終え、準備万端だったはずの駒大だが亜大相手にまさかの大量5失点。『1部昇格・2部優勝』という目標に向けて最悪のリスタートとなった。

「(固さは)試合をやりながら感じていた」-。試合後、MF若山瞭太(3年=加藤学園暁秀高)が語ったように駒大の動きは鈍く、序盤から苦しい展開となった。前線から激しくプレスを掛けていくが、最終ラインがついてこないため全体が間延びしてしまい、相手が苦し紛れに蹴ってきたロングボールに苦戦。攻めても、固さからか周りが見えておらず単発なものに終始し、セカンドボールをことごとく拾われてはピンチを招いた。8分、亜大FW坂梨 吏(4年=国見高)のボレーシュートはバーに助けられ、10分にはセットプレーからネットを揺らされるもオフサイドの判定。明らかな亜大ペースであり、スタンドでは亜大を応援する人達の期待感が高まっていた。

 それでも先制したのは駒大。32分、MF碓井鉄平(3年=山梨学院大学付属高)のクロスをMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)が折り返すと最後は奥村情(4年=名古屋U-18)がゴールに流し込んだ。これで流れを呼び込むかと思われたが、直後に同点ゴール許すと37分、キャプテンであるDF三澤祥馬(4年=三菱養和SCユース)が反転しようとしてきた相手をPA内で倒してしまいPKを献上。これをMF當銀郁弥(4年=松商学園高)がきっちり決め、僅か6分で逆転されてしまう。その後も流れは変わらず、得点のシーン以外はいいところなく前半を終えた。

 ハーフタイムを挟むと落ち着きを取り戻し、攻勢に出始める。FW山本大貴(3年=ルーテル学院高)が競ったこぼれ球を2列目の選手達が拾えるようになり、攻撃に厚みが増した。その証拠に前半はほとんど攻め上がれなかったDF田中雄一(3年=前橋育英高)がこの時間帯は何度も湯澤を追い越し、チャンスを作れていた。だが自分達の時間に決めきれずにいると68分、三澤とGK檜山昇吾(3年=水戸商業高)の連係ミスから痛すぎる3失点目。これで「諦めてしまった」(奥村)チームはその後も単純なミスから立て続けに2ゴールを奪われると、終了間際には三澤がこの日2枚目のイエローで退場。最終的なスコアは1-5とリーグ再開初戦でショッキングな敗戦となった。

 決して両者に力の差がある訳ではなかった。むしろ個々の力が発揮される場面では駒大の方が上だった。それでも勝利を手にしたのは亜大。秋田浩一監督はその原因を「おごりとか精神的な問題」と指摘した。確かにこの日の失点はほとんどミスからであり、集中力を欠く場面が多かった。その差がこのスコアである。だが、「逆に言えば改善のしようがある」(三澤)はずだ。まずは今週の練習からもう一度、気を引き締め直し、自分達の力をしっかり出せるようにしたい。

[写真]度重なる失点で肩を落とす選手ら

(文 駒大スポーツ 猪熊脩登)
(写真 同 森下和貴)

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