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[ケイスポ]王者相手に善戦するも悔しい敗戦:専修大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[10.20 関東大学1部・前期リーグ 第17節 慶應義塾大1-3専修大 古河]

 今節の対戦相手は王者専大。増田湧介(2年=清水東高)が、専大の「脅威」(松下)である長澤和輝(4年=八千代高)に対して終始マンマーク。慶大が勝利への執念を見せる。

 開始直後から専大がボールを支配するが、馬場達月(4年=サレジオ学院高)らが献身的な守備を見せる。すると、11分ここで早くもゲームが動く。曽我祐馬(4年・慶應義塾ニューヨーク学院)からのボールを岩田修平(3年=名古屋U-18)が小気味良くドリブルし、右サイドから「思い切り」(岩田)シュート。ゴールネットは揺れ、先制した慶大側に歓声が起こった。先制以降も、慶大が勢いに乗るが徐々に、専大も攻勢に出る。ここで底力を発揮したのがGK辻だ。30分、32分、35分と専大から立て続けにシュートを打たれるも好セーブ。そして42分にもビッグセーブを見せる。ワンツーで攻めてきた専大に対して、増田が体を張ったディフェンス。これがPKをとられ、絶対絶命のピンチを迎える。チームメイトが固唾を飲んで見守る中、このピンチに辻は胸でしっかりとボールをキャッチ。ピンチを切り抜ける。GK辻柾次(4年=近大和歌山高)やDF陣の奮闘により、1点を守り切ったまま前半を折り返した。

 迎えた後半は、序盤慶大ペースで試合は進む。12分に山浦公裕(4年=F東京U-18)、18分には近藤寛太(1年=愛媛ユース)がチャンスを演出。しかしゴールには至らない。追加点を奪えない慶大は、後半20分を過ぎる辺りから疲れが見え始め、専大の怒涛の攻撃にさらされる。すると、31分、左サイドを崩され、長澤からのボールを久保田睦月(1年=磐田U-18)がシュート。ついに同点に追いつかれてしまう。続く35分にまたしても悲劇が慶大を襲う。GK辻の前へ出ていた瞬間を見計らった長澤が、左サイドから蹴り上げ、ボールは無人のゴールへ。その後も3失点目を喫し、リードを広げられてしまう。ロスタイム4分に全てを懸け、藤田息吹主将(4年=藤枝東高)らが中心となって総力戦で臨んだが、得点には結びつかないまま試合終了を知らせる笛。結果、慶大は1-3で逆転負けを喫してしまった。
 
 「リードしていた分すごく悔しい」(藤田)試合となった今節。「気持ちの入った、全体的にはいいゲームだった」と須田芳正監督が振り返るように、ポジションに関わらず強敵相手に必死に食らいていく場面も幾度となく見られた。しかし、残留に向けてこれ以上の敗北は許されない。次節に期待だ。

[写真]1トップに起用された近藤

(取材・文 慶應スポーツ新聞会 窪山裕美子)

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