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[早スポ]優勝遠のく痛いドロー

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
[11.11 関東大学リーグ戦1部 早稲田大2-2流通経済大 たつのこフィールド]

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)も残すところあと3戦。優勝を目指す早大にとって、絶対に負けられない試合が続く中迎えた流経大戦。前半、いきなり流経大に先制を許す。その後早大ペースとなるも、シュートまでつなげることができない。しかし、後半終盤からは早大が追い上げをみせ、FW秋岡活哉(2年=F東京U-18)の2ゴールで一時は逆転するが、その直後のロスタイムに追いつかれ2ー2のドローで試合を終えた。

 前半立ち上がり、早大が優勢かと思われたが11分、センターライン付近でボールを奪われると、自陣右サイドの裏をドリブルで抜かれる。そこからのクロスに合わせられ、流経大が1歩リードする。その後は決定的なチャンスもなく、さらには得意なショートカウンターからの攻撃を阻まれる。追いつくことはできず、前半を0-1で折り返した。

 何とか巻き返したい早大であったが、序盤は前半と似たような試合展開となる。シュートする回数は増えたものの、相手DFにブロックされ、なかなか得点をあげることができない時間が続く。試合が大きく動いたのは、後半35分。MF野村良平(4年=流通経済大柏高)のスルーパスを受けたMF田中太郎(1年=藤枝東高)がドリブルからグランダーのパスを出し、秋岡がニアで合わせて同点に追いつく。待望のリーグ戦初ゴールをあげた秋岡は、その後再び見せ場を作る。44分、田中太が左サイドを突破し、MF島田譲(4年=鹿島ユース)にボールが渡り、パスを受けた秋岡が冷静にゴール左サイドに流し込み2点目をあげ、逆転に成功。会場には大きな声援が響いた。ところが試合終了間際、早大のこぼしたボールに敵が即座に反応し再び同点に。リードしていた点差を詰めよられる。あと1点がほしい早大であったが攻撃も空しくタイムアップ。試合終了のホイッスルとともにグラウンドには早大の選手たちが倒れ込んだ。  

 今試合の結果により、自力でのリーグ戦優勝が難しくなった早大。しかし「優勝という目標だけを追い求めて、チーム一丸となって戦います」とDF畑尾大翔主将(4年=F東京U-18)が語るように選手たちは次の試合に気持ちを切り替えている。次節、現在首位の専大との対戦となり、大一番を迎える。専大には昨シーズンから勝利することができず、悔しい思いをしてきた。いよいよそのリベンジを果たす時がやってくる。

[写真]試合終了後座りこむ富山

(取材・文 早稲田スポーツ 栗田麻里奈、写真 池田朋美)

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