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[スポ東]先制するも後半に3失点 1部生き残りを懸けた大一番に敗れる

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[スポーツ東洋 ゲキサカ版]
[11.17 第87回関東大学サッカーリーグ戦・後期1部リーグ第21節 東洋大1-3慶大]

 今節勝利すれば自力での残留が見えてくる東洋大は、同じく降格圏内からの脱出を目指す慶大と対戦した。前半31分に幸先の良く黒須が先制点を挙げ、前半をリードして折り返す。しかし、後半開始から慶大の猛攻を浴び、54分にオウンゴールで追い付かれる。その後も一方的に攻められ、立て続けに失点。結局3-1で敗れ、残留に向け背水の陣に立たされた。

東洋大1-3(1-0)慶大


<得点者>
31分 黒須大輔(4年=習志野高)

<出場メンバー>
▽GK
浅沼優瑠(3年=成立学園高)
▽DF
馬渡和彰(4年=市立船橋高)
郡司昌弥(2年=柏U-18)
80分→内田築(4年=市立船橋高)
藤井悠太(4年=武南高)
筑井駿(3年=前橋育英高)
▽MF
石川俊輝(4年=大宮ユース)
桑田直徹(4年=大宮ユース)
黒須大輔(4年=習志野高)
年森勝哉(4年=F東京U-18)
73分→永吉和紀(4年=西武台高)
▽FW
仙頭啓矢(1年=京都橘高)
川森有真(3年=広島ユース)
83分→小山大貴(2年=大宮ユース)

 前節、チーム一丸となって筑波大に競り勝ち、残留に向け勢いに乗る東洋大。今節の対戦相手は同じく残留を目指す慶大だ。両チームとも絶対に負けられない戦いのため、試合開始前からスタンドの応援も盛り上がり、最高の雰囲気で幕を開けた。開始直後の10分間は互いにハイプレッシャーを掛け合い、主導権を握ろうとする。次第に左サイドから攻め込まれるが、筑井、年森を中心にボールに食らい付きシュートは打たせない。すると根気強い守備からリズムが生まれ、徐々にペースをつかむ。31分、黒須から左サイドの仙頭に大きく展開し、仙頭がゴール前に切り込みシュートを放つもDFにクリアされる。そしてこのプレーで得たCKから、待望の先制点が生まれた。年森の右足から放たれた精度の高いボールがゴール正面に供給され、そのボールを黒須が体で押し込む。選手たちは喜びを爆発させ、応援席も歓喜に沸いた。先制しても攻撃の手を緩めることはない。32分にも仙頭がハーフウェイライン付近からドリブルで持ち上がり、ゴール中央の黒須へ。GKと1対1になるが、相手GKの好セーブに阻まれる。36分にはCKのこぼれ球を仙頭がシュートするがDFにクリアされてしまう。その後は慶大の反撃を受けるが、DF陣が体を張りゴールを許さない。前半はこのまま終了し、リードしてハーフタイムを迎える。

 後半は開始早々から慶大の猛攻にさらされる。53分、相手のCKをクリアしようとしたボールが自陣のゴールへ。オウンゴールにより同点を許してしまう。反撃に出たい東洋大だったが、相手の出足が良くセカンドボールを取ることができない。すると64分、FKのこぼれ球を詰められ、逆転を許す。必死に追い付こうと攻めるも、逆にカウンターを浴びてしまう。66分にはフリーでシュートを打たれ、勝負を決定づける3点目を奪われた。前線に人数を掛けるために、今季初出場の永吉を投入し反撃の糸口を探す。74分、藤井が前線にクロスを上げる。クリアされたボールを馬渡が拾い、仙頭が放ったシュートはゴールネットを揺らしたが、オフサイドと判定されゴールにはならない。その後も攻め切れず、試合は終了。自力での残留が消滅し、厳しい敗戦となった。

 先制したものの、後半開始直後の猛攻に耐え切れず3失点を喫し、敗れてしまった東洋大。しかし、彼らが試合終了の笛とともに見せた悔しさ、そして全員がチームを思うその気持ちはわずかな希望へとつながっているはずだ。まだ今季の終わりを告げるホイッスルは鳴っていない。

[写真]筑井は危険なシーンで何度も体を張った

(文 スポーツ東洋 村田真奈美)
(写真 小俣勇人 平柳麻衣 横井喬)

[次節試合予定]
第22節・11月23日国士大戦(11:30@龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド)

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