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[ケイスポ]連敗同士の対決を制し、今季初勝利:東京学芸大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[4.21 関東大学1部リーグ戦・前期リーグ 第3節 慶應義塾大1-0東京学芸大 夢の島]

 内容面では良いものの、開幕2連敗となかなか結果のついてこない慶應義塾大。今節は、今季2部から昇格し、現在慶大同様連敗中の東京学芸大と対戦した。前節からスタメンを数人入れ替えて試合に臨んだ。

 前半序盤は慶大らしいパスサッカーが機能する。選手間の距離を近く保ち、細かいパスをつないで相手ゴール前に侵入する場面を多く作った。しかし、ラストパスの精度を欠き、試合のペースを握ることが出来ない。すると、東学大も前線からの素早いプレスで徐々に慶大ゴールに迫る。25分、こぼれ球を至近距離からシュートを打たれると、32分にはセットプレーからフリーで合わせられるが、GK峯達也(2年=桐光学園高)のファインセーブもありゴールを許さない。その後、近藤貫太(1年=愛媛FCユース)らの個人技でチャンスを作るも、得点には至らず、スコアレスで前半は終了した。

 後半に入っても流れは変わらず、東学大に押し込まれる場面が続く。前半同様相手のプレスに苦しめられ、自分たちの持ち味であるパスサッカーが出来なかったが、1つのプレーで試合の流れは一変する。69分に相手戦手がこの日2枚目のイエローカードで退場。さらにこのプレーによってゴール前でFKを得ると、キッカーは近藤。近藤がゴール前にふわりとあげると、松岡淳副将(4年=慶應義塾湘南藤沢高)が頭で合わせ待望の先制点を奪う。さらに慶大は、得点直後に森田達見(4年=川崎F U-18)に代えて武藤嘉紀(2年=F東京U-18)を投入し、試合を決定付ける2点目を狙いにいく。試合も終盤に入り、前半から激しいプレスを見せていた東学大も徐々に足が止まり始め、流れは完全に慶大のペースに。武藤が相手DF2人を一瞬に置き去りにするような切れ味鋭いドリブルを見せると、森田、近藤らも相手ゴールに襲い掛かる。75分にはリーグ戦初出場の澤根(2年=清水東高)を投入するなど余裕の展開を見せた慶大は、虎の子の1点を守り切り1-0で勝利。追加点こそならなかったが、待望の今季初勝利を飾った。

 苦しい中でも自分たちのサッカースタイルを見失わず、今季初勝利。「インカレ出場」(峯達也)という目標を果たすためにも、この勝利をきっかけに波に乗っていきたいところだ。

[写真]セットプレーから得点を決めた松岡

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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