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なでしこリーグ1部クラブが今季限りでの解散発表「WEリーグ発足にともない、話題もプロリーグへうつり…」

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アンジュヴィオレ広島が解散へ

 なでしこリーグ1部のアンジュヴィオレ広島は22日、2022シーズンをもって解散することを発表した。

 解散理由について、クラブ公式サイトで次のように説明している。

「未だ終息しない新型コロナウイルス感染拡大やロシアによるウクライナ侵攻など相次いで経営を直撃する出来事の発生は、ご支援いただいている企業さまにもさらに大きな影響を及ぼしており、先の見えない社会情勢下で、クラブの経営が悪化していきました」

「状況を打開しようとクラブ皆で新たな支援者をあたってまいりましたが、経営状況を回復させるまで成果を上げることができませんでした」

「また、.WEリーグ発足にともない、話題もプロリーグへうつり、メディア露出も なでしこリーグ所属の『アンジュヴィオレ広島』に向けられることが少なくなってまいりました。お支え頂いているスポンサー企業さまのサポートに見合うような広告宣伝効果は減少しており、『アンジュヴィオレ広島』へ出資することの価値をご提供することが困難な状況が続きました」

「以上のような事象で、今後これまで以上に厳しい運営状況となることから、『アンジュヴィオレ広島』の母体である特定非営利活動法人広島横川スポーツ・カルチャークラブの臨時総会を開催し、やむを得ず、今年度限りで『アンジュヴィオレ広島』の事業すべてを終了することといたしました」

 アンジュヴィオレ広島は広島県広島市をホームタウンとし、2012年に創設。2021年からなでしこリーグ1部に昇格し、今季はここまで12チーム中12位となっている。

 クラブは「11年間、地域住民が中心となり『アンジュヴィオレ広島』を運営できたのは、ひとえにお支え頂いたスポンサー各社さま、賛助会員の皆さま、サポーターの皆さま、ボランティアスタッフの皆さま、メディア関係の皆さま、日本女子サッカーリーグの皆さま、リーグの各チームの皆さま、『アンジュヴィオレ広島』に関わってくださった多くの皆さま方のお陰と、心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 続けて「また、『アンジュヴィオレ広島』を選んで、トレーニングに励み、日々働きながら戦ってくれているトップチーム選手やスタッフ、そして『アンジュヴィオレ広島』の未来を信じていただき『アンジュヴィオレ広島』のアカデミーを選んでいただいたアカデミー選手、スクール選手の皆様、またその保護者のみなさまにはご心配、ご迷惑をおかけして大変申し訳なく思っております。次のステージをできる限りご提示できるように今後もともに進んで参りたいと思っております。ご理解をいただけますよう、尽くして参りますので何卒よろしくお願いします」としている。

 なお、2022シーズン中の資金的困難は続くというが、「リーグ戦、皇后杯は最後まで戦うことを決めました」と表明。「最後にご支援いただいた皆さまの御恩にお応えできますよう全力で取り組んで参りますので、選手たちへのご声援よろしくお願いいたします」と呼びかけ、「このような形でのご報告になりましたこと、重ねてお詫び申し上げます。『アンジュヴィオレ広島』の事業については終了となりますが、引き続き、特定非営利活動法人広島横川スポーツ・カルチャークラブは活動継続し、活動目的でもあります地域の活性化に取り組んでまいります。活動を温かく見守っていただき、これまで同様のご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます」とした。

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