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オマーンのル・グエン監督、GKアル・ハブシが出席、日本戦前日会見要旨

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 明日3日のW杯アジア最終予選第1戦で日本代表と対戦するオマーン代表が2日、試合会場の公式スタジアムで公式練習を行った。練習前にはポール・ル・グエン監督とGKアリ・アル・ハブシ(ウィガン)が公式記者会見に出席した。

ポール・ル・グエン監督
「今回、オマーンを率いて日本に来ることができて大変うれしい。日本と対戦できること、そして、この素晴らしいスタジアムで試合ができることをうれしく思っている」

―2年前のW杯でカメルーンを率いて日本と対戦したことでアドバンテージは?
「カメルーンとオマーンはまったく違うチームなので、比較はできない。もちろん、あの試合を忘れることはできないが、それがアドバンテージになることもないだろう。今はオマーンの監督なので比較することは不可能だ」

―当時と今で日本代表に違いは?
「日本は2010年のときから、とても成長したように感じている。新しい選手が加わり、彼らは非常にチームに貢献している。香川のような選手が入り、今の時点でも2年前より良いチームになっているだろう。非常にバランスの取れたチームで、世界でもトップクラスの選手がいる。そういう選手がいるチームは、いつも違いを生むことができる」

―10日間で3試合するのは大変では?
「1試合1試合やっていくことが大事だ。まずは明日の日本戦を戦って、次の試合に備えなければいけない。確かにこの日程はとても厳しい。ここでプレーしたあと、私たちはオマーンに戻って、明日試合をしないオーストラリアと対戦する。さらに私たちはイラクへ行くが、イラクも6月8日には試合を行わない。本当に厳しい日程だが、やっていかなければいけないし、不満を言いたくもない。試合ごとに良いリカバリーをして、チームをリフレッシュをさせながら、オーストラリア戦、イラク戦と順番に戦っていきたい」

―日本は速く細かいパス回しが得意だが、どう準備をする?
「今日の午前中に日本の映像を選手と一緒に見た。どのあたりが日本の強さで、だれがカギになるかなどを確認した。我々は対策を考えているが、同時にだれもが日本のことを知っているし、選手たちも最初からいろんなことを知っていた。日本の選手たちは欧州の有名なクラブで活躍している。明日の試合も、我々にとって驚くようなことはないだろう」

●GKアリ・アル・ハブシ(ウィガン)
「日本に来ることができて、とてもうれしい。明日は素晴らしい試合になるだろう。日本はアジアで最大の国だ。我々はこの試合を楽しみにしていたし、エキサイティングな試合になるだろう。すべてのサッカー選手が、このような美しいスタジアムで試合することを夢見ている。オマーン代表は全員がこの試合に向けた準備ができているし、明日の試合を楽しみにしている」

―オマーンは3次予選で良いスタートを切れなかったが最終的に2位で突破した。
「確かに3次予選のはじめはよくなかったが、今は自信を持っている。3次予選の最初の2試合はうまくいかなかったが、オマーンの国内リーグが始まっていなかったし、選手のコンディションもフィットしていなかった。しかも、2試合を数日の間に戦わなければいけなかったから苦しんだ。
 監督が代わってからも1か月しか経っていなかった。監督は選手のことを分かっていなかったし、僕たちも監督のやりたいシステムが分からなかった。それでも、時間が経って、試合ごとに自信をつけていった。忘れてはいけないのは、6試合を戦って4試合を無失点で終えていること。これはとても素晴らしいことだ。
 私たちは3次予選でタイ、オーストラリア、サウジアラビアと同組という最も厳しいグループに入っていた。そのグループを勝ち抜いたことは大きい。サウジアラビアは過去4回W杯に出場しているし、オーストラリアにも勝利することができた。自信を持って、ここに来ることができた。
 しかし、明日の試合はまた違うレベルの試合になる。日本には欧州で活躍する最高レベルの選手たちがいる。チームとしても、アジアで最高のチームだ。それでも、僕たちは自信を持っているし、明日の試合はその自信を持って臨まないといけない。もう一度言うが、我々は6試合のうち4試合が無失点だった。それはチームにとって大きな自信になっている」

―自信を持つことは大事?
「このレベルにいると自信が不可欠だ。自信がなければ良いプレーはできない。明日の試合になって、初めて6万人の観衆の前でプレーする選手も出てくるだろう。五輪代表の若い選手たちにとっても、すごく良い刺激になるだろうが、僕たち経験のある選手が彼らを助けないといけない。明日の試合はとにかく最初の25分間でいい結果を出せるようにしないといけない」

―宮市と仲がいい?
「僕が所属していたボルトンでプレーしていたからね。彼とは近所でもあるんだ。明日の試合で彼と戦えるのは楽しみだよ。日本に来てから、彼とも話をしたんだ」

―プレミアリーグでは彼のシュートを止めた。
「そうだね。残り5分で、彼のシュートに対して良いセーブができたよ」

―無失点にするために重要なことは?
「無失点に抑えるには、全員がハードワークしなければいけないし、90分間集中しないといけない。とてもハードでタフになるけど、準備はできている。もちろん、自信もある」

(取材・文 河合 拓)

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