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清武3戦連続アシストも…乾が2戦連発弾で日本人対決を制す

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 ブンデスリーガの第4節1日目が21日に行われた。MF乾貴士の所属する2位・フランクフルトは敵地でMF清武弘嗣の所属する6位・ニュルンベルクと対戦し、2-1で勝利した。乾と清武はともに先発出場。乾が2戦連続弾となる決勝点を決めると、清武は3試合連続のアシストを決めるなど、それぞれ見せ場をつくった。2部から昇格してきたフランクフルトだったが開幕4連勝を達成。昇格クラブが開幕4連勝するのは、ブンデスリーガ史上初の快挙となった。なお、開幕から3戦負けなし(2勝1分)のニュルンベルクだったが今季初の黒星を喫した。

 前節で今季初ゴールを決めている乾と清武は、ともに開幕戦から4試合連続の先発出場。乾は2列目左サイドへ入り、清武はトップ下でプレーした。立ち上がりからフランクフルトをアクシデントが襲う。前半12分にはMFバリチュと空中戦で競り合ったMFシュベクラーが頭部を負傷。包帯を巻いたものの、傷が深くピッチへ戻れずに同15分にそのまま交代した。さらに同21分には、FWオセアンが足を痛めて負傷交代。代わってFWホッファーがピッチへ送られた。

 それでも、相次ぐアクシデントにも動じなかったフランクフルトが先制に成功する。前半25分、乾の右CKはニアサイドのDFにクリアされるも、MFローデが頭で弾き返す。PA右のDFアンデルソンがゴール前へパスを送ると、詰めていたホッファーがゴール前右から右足シュートを流し込んだ。途中出場のホッファーの一撃で1-0とリードを奪った。

 その後もフランクフルトは果敢に攻める。前半30分にはカウンターからチャンスメイク。ホッファーがPA左でボールキープすると、マイナスの折り返し。乾が右足ミドルを放つがGKの左手一本に止められた。

 対するニュルンベルクは立ち上がりこそ、セットプレーからチャンスをつくったが得点にはつなげない。失点して迎えた前半35分には、中央でパスを受けた清武がPA手前から右足でミドルシュート。強烈な一撃はGKの右手をかすめるとポストを叩いた。フランクフルトがリードしたまま、1-0で前半を折り返した。

 後半に入り、ニュルンベルクが立て続けにセットプレーを獲得。今季既に3アシストの清武がCKのキッカーを務めるが、味方のシュートは決まらない。ヘディングシュートはゴールライン上でDFにクリアされるなど、相手の好守に阻まれた。

 すると後半15分、乾が個人技で打開し2点目を奪ってみせた。左サイドでパスを受けると中央へドリブルで切れ込む。DF2枚の間を割ると、シュートコースを探しながら前進。迫ってくる相手選手を上手くかわすと右足を振り抜いた。これがゴール右へ決まり、フランクフルトが2-0と差を広げた。乾にとっては、ブンデス1部初ゴールとなった前節・ハンブルガー戦(3-2)に続く連弾。鮮やかなシュートで大きく勝利を引き寄せた。

 それでも2失点したニュルンベルクの清武がここで反撃をみせる。後半31分、左サイド距離がある位置からのFK、冷静に右足でゴール前へ蹴り込んだ。GKとDFラインの間を狙った絶妙なボールはFWポルターの頭にピタリと合う。ヘディングシュートが決まり、1-2に詰め寄った。今季のチーム総得点5得点すべてに絡んでいる清武の3戦連続となる今季4度目のアシストで1点差に持ち込んだ。

 終了間際までニュルンベルクが必死に攻撃をみせるが、その後はスコアは動かず。乾、清武ともにフル出場した試合は、乾のゴールが決勝点となり、2-1でフランクフルトが勝利。ブンデスリーガ史上初の昇格クラブ開幕4連勝を果たした。


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