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元ドイツ代表MFバラックが現役引退を表明

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 元ドイツ代表MFミヒャエル・バラック(36)が現役引退を表明した。弁護士を通じて発表したことをドイツ各メディアが伝えている。昨季までレバークーゼンに所属していたバラックは契約満了に伴い、MF小野伸二の加入も発表されたオーストラリアAリーグのウェスタン・シドニー・ワンダラーズと交渉していたが、最終的に現役を退くことを決断した。

 ドイツ代表として98試合出場42得点を記録したバラックは「36歳になって自分のプロサッカー選手としての素晴らしい日々を振り返ることができるなんて子供のころは夢見ることもできなかった。素晴らしい監督、素晴らしい選手たちとプレーできたことは誇りだった」とコメント。「もう8万人のファンの前でプレーしたり、ゴールを決めたりすることはないんだ」と、キャリアを終えることに感慨深い思いを述べている。

 カイザースラウテルン、レバークーゼン、バイエルンで活躍したバラックは06-07シーズンからイングランドに渡り、チェルシーで4シーズンを過ごした。10-11シーズンからレバークーゼンに復帰。しかし、10-11シーズンは17試合、昨季も18試合の出場にとどまっていた。

 カイザースラウテルン時代の97-98シーズン、バイエルン時代の02-03、04-05、05-06シーズンの計4回、ブンデスリーガ制覇を経験。09-10シーズンにはチェルシーでプレミアリーグのタイトルも獲得した。その一方で“シルバーコレクター”と言われるほど運にも見放され、02年の日韓W杯では累積警告により決勝に出場できず、チームもブラジルに敗れ、準優勝。EURO2008もスペインの前に準優勝に終わった。欧州チャンピオンズリーグでもバイエルン時代の01-02シーズン、チェルシー時代の07-08シーズンともに準優勝で、07-08シーズンはマンチェスター・ユナイテッドにPK戦の末、敗れた。

「この数か月、サッカーをしていなかった。引退の時が来たんだ。今は自分の人生の新しい1ページを楽しみにしている。家族、そして自分を支えてきてくれた人々に感謝している。彼らがいたおかげで自分は成功をおさめることができた」。そう感謝の言葉を述べたバラック。ドイツサッカーを牽引してきた36歳がスパイクを脱いだ。

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