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長友が都内でトークショー、「世界一になる手応えをつかんだ」

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 インテルの日本代表DF長友佑都とプロ野球・阪神の鳥谷敬が25日、ナイキ原宿店で中高生のサッカー少年、野球少年を対象にトークショーを行った。

 今年の全日程を終え、21日にイタリアから帰国した長友は「(インテルでの)1年目にたくさんの経験をさせてもらって、今年はメンタル的にも落ち着いて試合に臨めた」と2012年を振り返り、「夢は世界一になること、世界一のSBになること。その夢を叶えるための手応えをつかんだ年だった」と総括した。

「相手が一人、2人で来ようと、『かかって来い』というぐらいの気持ちでいられる。1対1で常に先手を取れるし、そこが変わった」と話す長友は中高生に向け、メンタル面の重要性を説いた。

「結局はメンタル。自分の技術や能力を1にするか、100にするかはメンタルで変わってくる。練習ですごいプレーができても、試合でその能力を発揮できない選手が数多くいる。世界のトップに立つにはメンタルが大事」

 そんな強靭なメンタルを生み出すのは日々の練習量だ。中高生へのアドバイスを求められると、「自分の信念、こうなりたいという強い気持ちがないと夢は叶わない。口で言うより、日々の練習、私生活で人と差を付けないと、人よりうまくならない。日々の生活、練習からいい準備をすることが大事」と力説した。

 トークショーでは中高生からの質問も受け付けた。「高校時代に意識していたことは?」と聞かれた長友は「人よりも練習すること。とにかく強くなりたかった。自分はサッカーの才能がない。うまい選手はいっぱいいたし、そういう選手に勝つには練習するしかない」と回答。また、野球をやっているという高校生からは「試合で緊張したときにはどうしたらいいか?」という質問もあった。

 これに鳥谷は「僕は練習から『エラーしたら嫌だな』と考えながらやっている。野球は、止まっている時間、考える時間が多い。そこで自分の弱い部分が出る。その弱い部分を認めて練習することで、いざ試合でそういう場面が来たとき、普段からそう思っているから『いつもと一緒だ』と思って平常心でプレーすることができる」と答えた。

 同じ質問に長友は「試合に入ったときには『ミスしてもいいや』という気持ちでやっている。ネガティブな気持ちが出ると、チャレンジする勇気も出ない。チャレンジしたあとの失敗からは学ぶこともある。失敗しても自分の人生は変わらない。それならチャレンジしようと」と回答。野球とサッカーという競技の特性か、試合に臨む心構えにも若干の違いがあるようだった。

(取材・文 西山紘平)

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