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乾:「ワールドカップ優勝は非現実的ではない」

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ドイツ紙で日本代表や生活について語る

 フランクフルトに所属する日本代表MF乾貴士が、ドイツ紙のインタビューに応え、地元での生活や日本代表について語っている。

 乾は昨年夏、ブンデスリーガ2部のボーフムからフランクフルトに移籍した。移籍して以降、アルミン・フェー監督から絶大の信頼を受け、これまでのブンデスリーガ全21試合で先発出場を果たし、5ゴール4アシストを記録している。

 乾はドイツ『ビルト』のインタビューで、フランクフルトのフェー監督の信頼に感謝を表している。

「あまり調子がよくなくても常に先発起用してもらえるのはありがたいです。信頼の証でもありますし、僕の成長を助けてくれていることも示しています。例えば、守備への切り替え(攻守の切り替え)はここでよくなりましたね」

 フランクフルトでは定位置を確保し、ブンデスリーガ1部初トシーズンで存在感を発揮している乾だが、日本代表では激しいポジション争いを強いられている。乾は代表について、次のように述べている。

「そうですね。難しいです。しかし、今後もフランクフルトでパフォーマンスを出し続けていれば、代表監督もチャンスを与えてくれると信じています」

「2014年ワールドカップ(W杯)で優勝するのが目標。完全に非現実的ではないと思います。攻撃においては香川(真司)、本田(圭佑)、清武(弘嗣)と優れている選手が揃っていますし、その目標に向かって励んでいます」

 アルベルト・ザッケローニ監督の下、14年W杯出場権獲得に王手をかけている日本代表だが、好調を維持する同代表においても、乾は冷静な見解を示している。

「今の代表が史上最高なのかは知らないです。昔はそれほど興味がありませんでしたので」

「(昔は)テレビでサッカーより野球を観てました。僕も野球をやっていて、そこそこのピッチャーでしたよ。その後、サッカーの方に決めました」

 乾は、地元名物のアップフェルワイン(りんご酒)やフランクフルトでの生活に関しての質問にも答えている。

「(アップフェルワインを飲んだことはあるか?)ない。でも試してみるよ。(早速グラスに口をつけて)これ何ですか? りんごの味しませんが…」

「街ではカーナビを使っているが、スタジアムへの道はなしでも分かる。(こっちの)交通標識の主なのは知っている」

 語学力については「(ドイツ語は)ちょっと分かる。しかし難しい、難しい」とドイツ語で対応。また、日本では私生活について報じられているかと問われると「あまり(報道は)ないですね。試合が中心になります。ブンデスリーガはネットと有料チャンネルで観れます。家族は深夜でも試合を観ていますよ」と応じている。

 さらに乾は、ドイツでの自由時間の過ごし方も明かしている。

「(女子ブンデスリーガ1部の)FFCをよく観に行きます。(女子日本代表DF)熊谷紗希がいるので。彼女は、どうワールドカップ優勝者になれるか教えてくれるかもしれないですね」

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