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悔やむウルグアイ監督 「PK失敗でブラジルが目覚めた」

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[6.26 コンフェデレーションズ杯準決勝 ブラジル2-1ウルグアイ ベロオリゾンテ]

 悔やんでも悔やみ切れなかった。立ち上がりから狙いどおりの試合運びを見せていたウルグアイは前半15分、CKからDFディエゴ・ルガーノがPA内でDFダビド・ルイスに倒され、PKを獲得した。キッカーはFWディエゴ・フォルラン。ところが、ゴール右隅を狙ったキックはGKジュリオ・セーザルのセーブに阻まれた。

「“たられば”を言うのは好きではない。しかし、PKを失敗したことでブラジルを目覚めさせてしまった」。オスカル・タバレス監督は、このワンプレーが試合の流れを変えたと指摘する。「あのPKまで、彼らはよくなかった。我々を崩す方法を見つけることができていなかった」。それは強がりでもなく、本音だっただろう。

「結果を受け入れなければならない。我々はこの負けを受け入れる。しかし、これだけは言いたい。もし延長戦までもつれたとしても、まだ我々には勝つチャンスがあったと思う」

 1-1で迎えた後半34分には決定機があった。FWルイス・スアレスからパスを受けたFWエディソン・カバーニが鋭い切り返しでDFをかわしたが、シュートはMFルイス・グスタボに当たって枠を外れた。

「終盤にはカバーニにチャンスがあった。(ブラジルGKの)ジュリオ・セザールはノーチャンスだっただろう。しかし、枠を外れた。あの時点で我々の運命は決まったんだ」。直後の後半41分にCKから決勝点を献上。「もし我々が点を取っていれば、ブラジルには反撃の時間がなかっただろう」。そう語った指揮官は「我々は誇りを持ってこの舞台を去る」と、完全アウェーの地でブラジルを追い詰めたことに胸を張った。

(取材・文 西山紘平)

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