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“2アシスト”のネイマール「スペインの幸運を祈る」

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[6.26 コンフェデレーションズ杯準決勝 ブラジル2-1ウルグアイ ベロオリゾンテ]

 ウルグアイとの南米勢対決でブラジルが記録した2ゴールは、いずれもFWネイマールが絡んで生まれたものだった。黄金の右足がセレソンを勝利に導いた。

 まずは前半41分。「今日はウルグアイが僕らのパス回しを封じてきた。今大会で一番出来の悪い試合だった」と振り返ったように、立ち上がりからウルグアイペースで試合が進み、ブラジルが青息吐息になっていた時間帯だ。

 ルイス・グスタボが警告を受け、不穏なムードがさらに高まっていたそのとき、胸のすくようなゴールが生まれた。

 パウリーニョのセンターサークル付近からの長い縦パスを受けると、ペナルティーエリア内に侵入しながら、ベタつきマークのDFをかわしてシュート。GKが弾いたところに詰めてきたフレッジの右足シュートは当たり損ないだったが、どうにか枠に収まり、先制に成功した。

 決勝ゴールとなった2点目は1-1で迎えた後半41分。「ファーサイドを狙った」というネイマールの左CKを、パウリーニョがヘディングで決めた。ブラジルにとっては胸をなで下ろす勝ち越しゴールだった。

「ブラジルの2点に関わる事が出来てとても嬉しい。勝てて良かった。今日の試合はチームが成熟する良い機会になったと思う」と話すネイマールは、決勝ではスペインとの対戦を希望している。スペインには今夏の移籍が決まっているバルセロナのチームメートが何人もいるからだ。
 
「僕らは今日の大きな勝利で決勝へと前進した。彼ら(スペイン)の準決勝での幸運を祈りたい。決勝ではどんな相手でも僕らのサッカーをする」

 4試合連続のマンオブザマッチとはならなかったが、フィジカル的にタフな相手との試合でもきっちり仕事をした背番号10。存在感はやはり大きい。
(取材・文 矢内由美子)

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