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[国内杯]後半ATに追いついたS・リスボンがPK戦制し7年ぶりの優勝…田中は遠征帯同もベンチ外

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[5.31 ポルトガル国内杯決勝戦 S・リスボン2-2(PK3-1)ブラガ]

 ポルトガル国内杯は31日、FW田中順也の所属するスポルティング・リスボンブラガが決勝戦を行った。2-2でPK戦までもつれ込んだ試合はS・リスボンがPK3-1で勝利。7年ぶりの優勝を決めた。田中は遠征メンバーには入っていたが、ベンチ外だった。

 今季リーグ3位に終わったS・リスボンはFWナニが果敢にミドルシュートを放つなど積極的な入りを見せた。前半11分にはカウンターからMFジョアン・マリオがドリブルで攻め上がり、決定機を作ったが得点とはならなかった。すると、一瞬の隙を突かれて、先制点を許してしまう。

 ブラガは前半14分、DFジャバンがドリブル突破から相手の裏へ抜け出すとDFセドリク・ソアレスにPA内で倒されてPKを獲得する。セドリクは決定機阻止で一発退場となった。このPKをFWエデルがゴール左隅に決め、先制。さらに同25分には高い位置でボールを奪ったMFラファ・シルバがGKルイ・パトリシオとの1対1を制し、2-0と一気に突き放した。

 立て続けに失点したS・リスボンだが、落ち着きを取り戻すと10人とは感じさせない攻撃を見せる。前半36分、自陣からのフィードにFWイスラム・スリマニが抜け出すもボールが足もとに収まらず、シュートまで持ち込むことができない。その後も相手陣内でボールを支配したが点差を縮めることができず、0-2で前半を終えた。

 後半の早い時間に1点を返したいS・リスボンは、攻め急ぐばかりにパスの精度を欠き、相手に奪われる場面が目立つ。同17分、ドリブルでPA左に侵入したナニがDFもGKも飛び込めない絶妙な位置にクロスを上げるがスリマニにはわずかに合わない。同30分には、DFジェフェルソンの左クロスをスリマニが頭で合わせるもGKの正面を突いた。

 それでもS・リスボンは後半38分、相手のクリアボールがスリマニの足もとへと転がり、ドリブルから右足ミドルをゴール左隅に流し込み、1点差とする。さらに後半アディショナルタイム3分には、自陣からのロングパスが相手DFの頭上を超えて、途中出場のFWフレディ・モンテロへとつながり、右足で押し込んで土壇場で同点に追いついた。

 試合は2-2で延長戦へと突入。延長前半6分、PA左でパスを受けたナニがコースを狙ったシュートを放つもわずかに枠を外れる。ブラガに攻め込まる場面もあったが足をつりながらもGKパトリシオがゴールを死守し、延長後半10分には相手にも退場者が出て、延長戦でも勝敗がつかずにPK戦へ。

 お互いに1人目を決めて迎えた2人目。ブラガのDFアンドレ・ピントのキックをGKパトリシオが横っ飛びセーブ。さらにブラガは3人目のエデルも枠上に外した。対するS・リスボンは2人目のナニ、3本目のスリマニがきっちり決めると、悪い流れを断ち切れなかったブラガが4人目のFWサルバドール・アグラもゴール左へと外し、勝負あり。S・リスボンがPK3-1で勝利し、2007-08シーズン以来の優勝を決めた。

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