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クラブW杯の経験を振り返るギグス氏「日本に行くのは楽しかった」「Jリーグ勢は手強い相手」

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 マンチェスター・ユナイテッドのアシスタントコーチを務めるライアン・ギグス氏は、FIFA公式サイトによるインタビューに答え、現在日本で開催中のFIFAクラブW杯について自身の経験を振り返った。

 ギグス氏は現役時代の2008年にクラブW杯に出場し、エクアドルのLDUキトを下してクラブ世界一のタイトルを獲得した。大会の持つ価値について、同氏は次のように話している。

「クラブW杯という名前だが、欧州の選手たちはチャンピオンズリーグ決勝の方が大きな舞台だと見ているかもしれない。だがそうだろうか? 優勝するのは大変だよ。相手は南米のチームであることが多いけど、彼らにとっては欧州王者を倒すチャンスだ。だから大きな挑戦なんだ」

「選手たちも、どれだけ大きなものなのかということを以前は理解していなかったと思う。出場したときには、サー・アレックス(・ファーガソン)に強く言われたよ。ユナイテッドだけでなくイングランドのサッカーにとってもいかに重要で、世界王者になる必要があるかということをね」

 イングランドや欧州ではクラブW杯の重要度が十分に評価されない部分もあるが、キャリアの中でも特に誇らしい業績の一つだとギグス氏は捉えている。

「間違いなく、僕らの達成した業績の中でも、それにふさわしい形で認められていないものの一つだと思う。出場権を得るのが大変なことや、決勝でも大陸王者に勝たなければならないことを考えれば、すべてのトロフィーの中でも勝ち取るのが最も大変なものだと言えるだろうね」

「リオ・ファーディナンドは、優勝するためにやらなければいけなかったことを考えれば、彼にとって最も誇らしかった成功だと言っていたと思う。間違いなくそれに同意するよ。本当に大きな業績だったね」

 1999年のトヨタカップなども含め、日本で試合をするのは心地良い経験だったと振り返った。

「日本行きを楽しんでいたか? もちろんだよ。異なる文化を経験するのはいつも良いことだと思うけど、日本にはマンチェスター・ユナイテッドのファンが大勢いて、力になってくれるからね!」

「選手たちにとっては、トレーニング設備やスタジアムもすごく良いんだ。色々なことがいつもしっかりオーガナイズされていて、プレーするときの雰囲気も素晴らしいよ」

 2008年大会準決勝ではアジア王者のガンバ大阪と対戦し、最終的に5-3という派手なスコアに持ち込まれる結果となった。

「地元のチームと戦うのはいつも難しいものだよ。相手はあらゆることに慣れているわけだからね。時差の問題もないし、施設にも慣れている。日本の相手と戦うと、いつもタフな試合になったよ」

「ほとんどの場合は勝つことができたけど、驚かされたことや負けたこともあった。Jリーグのチームにはクオリティーがあって、勝つためには良いプレーをする必要があるんだ」
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