アーセン・ベンゲル監督は、最後まで諦めずに戦うと話した。だが、サンダーランドを率いるサム・アラダイス監督は、アーセナルが今シーズンのプレミアリーグを制する可能性は消滅したと断言している。

　アーセナルは9日、プレミアリーグでウエスト・ハムと対戦し、3-3で引き分けた。前半に2点を先行したものの、FWアンディ・キャロルにハットトリックを許し、勝ち点1しか手にしていない。

　アーセナルは2004年を最後に、プレミアリーグのタイトルから遠ざかっている。名門クラブが低迷した今シーズンは、アーセナルが覇権を取り戻す絶好機だという声もあったが、首位レスターとの勝ち点差は10と厳しい現状だ。

　アラダイス監督は、首位レスターとの試合を前に、このように話した。

「レスターがやってきたことを考えると、通常のシーズンならおそらくトップ4で終了というところだ。それは奇跡的なことだね。だが、アーセナルはチャンスを逃した。レスターはそれを生かし、アーセナルが逃したんだ」

「『アーセナルにとってすごいチャンスだ』と誰もが言っていた。マンチェスター・シティ、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドがすべてスリップしたため、リーグ優勝できそうだったね」

　もちろん、10日に対戦するレスターの戦いぶりを非難しているわけではない。

「過去に大きなことを成し遂げていない選手たちが、一貫してハイレベルなパフォーマンスを続けた。サポーターは彼らがボールを蹴る前からチームへの愛情を示し、ジェイミー・バーディが11試合連続ゴールを記録した。そして、彼と(リヤド・)マレズがゴールを挙げて、チームの自信はさらに高まっていったね」

　サンダーランドは現在、降格圏の18位。前日の試合で17位ノリッジが敗れているため、何とかして差を縮めたいところだ。

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