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ルールダービーで逃げ切れなかったトゥヘル、内容には満足 「負担が限界に近づいている」

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 ドルトムントは10日、ブンデスリーガ第29節でシャルケと敵地で2-2と引き分けた。逃げ切ることができなかったが、トーマス・トゥヘル監督は内容に満足しているようだ。

 MF香川真司の巧みなループシュートで先制したドルトムントだが、2分後に同点とされると、56分に再び勝ち越したが、10分後にまた追いつかれた。

 勝利を逃したことで、ドルトムントは首位バイエルンとの勝ち点差が7に開いた。だが、トゥヘル監督は試合後、次のように述べている。

「試合に入るまで少し時間がかかった。ただ、メンバーをたくさん代えたので、理解できることだ。だが、徐々に試合に入れたと思う。(クリスチャン・)プリシッチのスピードと勇気のおかげで、攻撃を仕掛けるためのスペースを見つけ、五分のチャンスをいくつかつくり出せた」

「前半の半分が過ぎたあたりから、主導権を少し失い、エリアをうまく利用できなくなった。やや消極的になり、チームとして高い位置で守ることができなくなったね。だが、後半は良くなり、より多くのフィニッシュに持ち込んだ。2度のリードで優位に立ったが、残念ながらすぐに追いつかれてしまったね」

 トゥヘル監督は1か月以上の離脱を強いられていたMFイルカイ・ギュンドアンや、腰を痛めていたFWアドリアン・ラモスがプレーできたことも喜んでいる。

「良いところがたくさん見られたと思う。イリーの復帰はうれしかったし、クリスチャンやA・ラモスのパフォーマンスにも満足している。インテンシティーのある試合だったし、OKだ」

 先月、アメリカ代表デビューを果たした17歳のプリシッチについて、トゥヘル監督はその成長ぶりを問われると、このように答えている。

「本来はまだAユース1年目の年齢であることを忘れてはいけない。初めて先発出場したのが、レヴァークーゼンやシャルケとの試合なんだ。より難しい仕事を求めることはできない。だが、我々がいかに彼をこのチームの一員として評価しているのかを示している」

 この日のルールダービーは、ヨーロッパリーグ準々決勝のリバプール戦に挟まれる形で行われた。ドルトムントの選手たちには、肉体面だけでなく、精神的にも負担がかかっている。トゥヘル監督はマネジメントに気を遣ったと述べた。

「リバプールとの2試合もあるから、当然負担を考慮しなければならなかった。スタメンのイメージは早い段階から浮かんでいたよ。3バックで守り、必要に応じてサイドが2人で守れるシステムを使いたかった。シャルケのクロスがリーグ最多で、そこから頭で決めるのは知っていたからだ」

「公式戦48試合を戦ってきて、負担が限界に近づいてきている。ターンオーバーの規模が大きかったのは確かだ。だが、試合前にビデオ分析をするにつれ、60分や65分から良いオプションを使えるという考えが気に入ったんだよ。我々はこのチームの組み合わせが競争できることを100%信じたが、チームはそれを証明してくれた」

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