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リーガ王者を大炎上させた火の玉プレス…リバプールが高速カウンター4発でバルサ粉砕

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[8.6 IC杯 リバプール4-0バルセロナ]

 インターナショナル・チャンピオンズ杯の北米・欧州ラウンドが6日に行われ、ウェンブリー・スタジアムでリバプール(イングランド)とリーガ・エスパニョーラ2連覇中のバルセロナ(スペイン)が対戦。リバプールが鮮やかなカウンターで4ゴールを奪い、4-0で快勝した。

 開始早々に先制パンチを浴びせたのはリバプール。前半1分、FWサディオ・マネがMFアダム・ララーナとのワンツーで右サイドを突破し、PA内右から中央へ折り返す。最後はこぼれ球を拾ったMFジョルジニオ・ワイナルドゥムが右足で狙うが、枠をとらえ切れなかった。

 リバプールはその後もボールロストを恐れないアグレッシブな攻撃を展開。敵陣でパスが引っかかっても複数の選手が相手に襲いかかり、ボールを奪い返すと最短距離でゴール前になだれ込んだ。

 前半15分には自陣右サイドでララナが勢いよくプレッシャーをかけてボールを刈り取り、スピードに乗ったままPA付近までドリブルで駆け上がる。ララナは右のFWロベルト・フィルミーノに一度はたいてPA内でリターンをもらい、相手DFの股を抜くパスをマネに通す。ゴールエリア手前で受けたマネは右足で豪快にゴール右上へ叩き込み、先制ゴールを奪取。今夏サウサンプトンから加入したストライカーが試合を動かした。

 リバプールのハイテンポなサッカーについていけずにいたバルセロナだったが、徐々に適応し、ボールを持つ時間が増える。前半22分にFWリオネル・メッシが一瞬の動き出しでマークを外し、ゴールエリア左角から左足でシュートを打つも、右ポストを直撃。同29分にはMFアルダ・トゥランがシュートを止められ、跳ね返りを自ら押し込もうとするが、カバーに戻ったMFジェームズ・ミルナーに阻まれた。

 バルセロナの前半最大の決定機は同41分。左からのクロスをPA内やや右でFWルイス・スアレスが受け、胸トラップから右足のインステップでボールの芯をとらえる。しかし、GKシモン・ミニョレに至近距離で防がれ、古巣への恩返し弾とはならず。前半はリバプールの1点リードで折り返した。

 後半も先に仕掛けたのはリバプール。後半2分、マネが右サイドでDFジェレミー・マテューからボールを奪い、後半開始から出場したFWディボック・オリジとのパス交換でPA内右へ進入。長い距離を攻め上がった途中出場のMFジョーダン・ヘンダーソンがマネの折り返しに合わせると、DFハビエル・マスチェラーノに当たったボールがゴールに転がり込み、後半開始早々に2-0とした。

 リバプールはリードを広げてもプレスを緩めず、相手に息つく間も与えない。直後の後半3分には再び高い位置でのボール奪取から、オリジが1本のパスで抜け出し、冷静にGKの股を抜いてゴールへ流し込む。リバプールが一気に3点差とし、この時点でほぼ勝負を決定づけた。

 バルセロナは3ゴール目の献上後、ベンチスタートとなっていたDFジェラール・ピケ、MFアンドレス・イニエスタ、MFイバン・ラキティッチら主力選手を続々と投入したが、時すでに遅し。リバプールは後半アディショナルタイムにもカウンターから最後はMFマルコ・グルイッチが頭で押し込み、4-0でリーガ王者を下した。

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