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ラームが語るブンデスの勢力図と2度目のCL制覇へ必要なことは?

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ブンデスリーガの現状について語ったフィリップ・ラーム(左)

 例年通り好スタートを切ったバイエルン。ブンデスリーガ5連覇を目標に掲げるフィリップ・ラームは、現状をどう分析するのか? 常勝軍団を束ねる主将の言葉に、耳を傾けよう。

 親愛なる読者たち、ファンの人たち、フットボールを愛して批評してくれる皆さんへ。

 ドイツでは木枯らしが吹き始め、ミュンヘンの街を冬の気配が包み始めた。先週末、僕はカルロ・アンチェロッティ監督から休みをもらい、休暇を満喫したんだ。冬になるとできることが限られてくるから、いいリフレッシュになったよ。

 というのも、重要な時期に最高のコンディションで臨むためには、自分をうまくコントロールしていかないといけない。メリハリを付けて、休めるときは休むことも大切なことなんだ。

 ボルシアMG戦では勝ち点3を積み上げることができた。ブンデスリーガの首位であり続けるんだという意思を示せたと思う。僕たちの目標はリーグ5連覇を達成することだ。そのためには各チームの状況を見極めていくことが必要になってくる。

 ブンデスリーガには若く精力的なチームがいくつかある。例えば、ヘルタ・ベルリンケルンやライプツィヒがそうだ。あくまでも僕の個人的な見立てだけど、3チームともシーズンを通して順位表の上位にいるようなメンバー構成にはなっていないと思う。成熟度という意味でも、幾分か足りないように見える。だけど、彼らは自分たちの長所を生かして完璧なスタートを切ることができている。彼らには勢いがあるんだ。

 他にも手強い相手は多い。ドルトムントも若く、ダイナミックなチームだ。彼らは理想的なスタートを切ることができなかったかもしれないけど、ここ数年の実績を見れば力を秘めたチームだというのは明らかだよ。

 レバークーゼンシャルケに関しては今のところ評価するのが難しい。どちらも力を持ったチームなのに、第8節を終えた時点で上位と離されてしまっている。なぜこうなってしまったのか、ちょっと分からないな。

 いずれにしてもバイエルンの目標はマイスターシャーレを掲げることだ。僕たちは今のところ、20ポイントを獲得して順位表の一番上に立つことができている。勢いのある若いチーム、力を秘めた強豪、復活を狙う古豪たちと、難しい相手と試合をすることもあるけど、これからも勝ち点を積み重ねていきたい。

■国際水準でも高いレベルに

 ただし、僕たちの戦いの舞台はブンデスリーガだけじゃない。チャンピオンズリーグもあるんだ。国際的な視点で見た時、自分たちがどの位置にいるのか、という見方も大切になってくる。

 チャンピオンズリーグの初戦でバイエルンはアトレティコと対戦した。残念なことに、マドリードへの遠征でいい結果をつかむことはできなかった。0-1で負けてしまったんだ。この試合を観ると分かるように、僕たちはまだ最高の状態ではない。王者が集うリーグで2回目の優勝を手にするために、改善しなければいけないことがいくつもあるんだ。

 僕が思うに、休む時と全力を出す時のメリハリをつけることが大切になってくる。先ほども書いたように、重要な時期をいいコンディションで迎えることが大事なんだ。僕は時々休みをもらうけど、それが自分にとっていい影響をもたらすことがわかっている。他のベテラン選手も同じような感覚を持っていると思う。ある程度実績を残してクラブや監督から評価されている選手は、適切なタイミングで100%の力を発揮できるよう、自分自身をマネージメントしていく責任があるんだ。

 バイエルンが次に迎える重要な試合は12月6日に行われるアトレティコ戦だね。今度は彼らをアリアンツ・アレーナに迎える。

 その頃にはきっと、ドイツは本格的な冬に入る。木枯らしなんてなまやさしい気候ではなくなっているはずだ。きっとピッチの上でも厳しい戦いが繰り広げられる。

 だからこそ、最高のコンディションで彼らを迎えたいと思っているよ。

君たちのフィリップ・ラームより

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