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監督なのに補強の決定権がない?トゥヘル、成立寸前までイサク獲得を知らなかった?

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トーマス・トゥヘル監督はイサク獲得を寸前まで知らなかった?

 ドルトムントは23日に、スウェーデンのAIKからFWアレクサンダー・イサクを獲得したことを発表している。ドイツ誌『シュポルト・ビルト』によれば、トーマス・トゥヘル監督はクラブがその有望株の獲得に動いていることを取引が成立する寸前まで知らされていなかったという。

 昨年秋に行われたリーグ戦で、計69クラブが90人のスカウトを送り込んだと伝えられる“新イブラ”ことイサク。先週まではレアル・マドリー加入が決定的とも伝えられていたスウェーデン期待の17歳だが、新天地にドルトムントを選んだことにより各国のメディアやファンたちを驚かせている。

 だが、驚かされたのはメディアやファンだけではないかもしれない。21日のブレーメン戦の前にイサクについて聞かれたトゥヘル監督は、それをミヒャエル・ツォルクSD(スポーツディレクター)に聞くべき質問とも返答していた。そのようなメディアへの対応はサッカー界では日常的なことだが、『シュポルト・ビルト』曰く、同監督がイサクの獲得に近づいていることを知らされたのはすでにスウェーデンメディアでドルトムントへの移籍話が浮上してからだそうだ。

 現リバプール指揮官のユルゲン・クロップ監督がドルトムントを率いていたころは、補強はすべてハンス・ヨアヒム・バツケCEO、ツォルクSD、クロップ監督の3人がともに決定していたことが広く知られている。だが、今回の報道が正しければ、現在は監督の同意がなくてもオペレーションが進められているということになる。

 以前には、チーフスカウトを務めていたスベン・ミスリンタート氏(現チームプランナー)との対立も伝えられたトゥヘル監督。補強やチーム構成において、実際に与えられている権限が気になるところだ。

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