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メッシ、バルセロナ退団の可能性は消えず「シーズン終了まで分からない。去るならば最高の形で去りたい」

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バルセロナFWリオネル・メッシが、現在の心境を告白

 バルセロナFWリオネル・メッシが、現在の心境を告白した。

 夏の移籍市場でバルセロナ退団を希望し、契約の問題で結局は残留することになったメッシ。それからシーズンの約半分が過ぎたが、現在はどのような心持ちでプレーしているのだろうか。

 スペイン『セクスタ』とのインタビューに応じたアルゼンチン代表FWは、現在はバルセロナとともにタイトル獲得に集中していることを強調。しかしながら、クラブの状況には決して満足していないこともうかがわせている。

「今、僕は良い気分で過ごせている。シーズンの初めは少し引きずったけどね。僕たちの目の前にあるすべてと戦う意欲があるよ。クラブ自体は、難しい時期を過ごしている。バルセロナを取り巻くすべてが難しくさせているんだ。クラブは悪い、本当に悪い状態で、以前いた場所に戻るのはとても難しい」

「シーズンの初めは苦労を強いられた。僕はいたくもない場所にいることになり、ローカールームに適応するのも辛かった。新しい人がたくさんやって来て、僕のまわりにいた人はもう誰もいない、または少ししかいないという感じで、下部組織出身もわずかとなった」

「僕たちは異なる文化を持つ異なる人間たちで、それがチームを一枚岩にすることを難しくしている。でも、少しずつそうやろうとしているよ」

 また、ロナルド・クーマン現監督については次のような意見を述べている。

「クーマンとは真剣に仕事に着手している。彼の招へいは的中だったし、素晴らしい仕事を成し遂げているよ。若い人たちが多く、チームは成長している最中だ」

 ジョゼップ・マリア・バルトメウ前会長率いる理事会が去り、現在は経営代行が取り仕切っているバルセロナ。メッシは1月に開催予定の会長選で、誰か推している人物はいるのだろうか。

「どの候補の味方をすることもない。(次期会長は)とても難しい状況にあるクラブを見つけることになるだろう。このクラブをふさわしい場所に戻せる人が会長選に勝利してほしい。会長候補とは、誰とも話していない」

「大型補強について? 質の高い選手たちを連れてくるのは難しい。金がないからね。ネイマールを引っ張ってくるのは、とても困難なことだ。一体、どうやってPSGに金を払うと言うんだい? 新会長はとても賢明な人物でなければならないし、あらゆることを整頓する必要がある」

 メッシは今季限りで、バルセロナを問題なく退団することができる。選手本人は今度こそ移籍するかどうか、いまだ決断してはいないようだ。

「今シーズンが終わるまで、明確なことは何もない。シーズンが終わるのを待ちたい。僕はタイトル獲得だけに集中している」

「レアル・マドリーに移籍する? 不可能だ。アトレティコ・マドリーでルイス・スアレスとプレーする? ノーだね」

 そしてバルセロナのサポーターには、このようなメッセージを伝えている。

「自分が出て行くかどうかは分からないが、出て行くなら最高の形で去りたい。ここを去るなら、また戻ってくるために出て行き、またクラブ(バルセロナ)で働けたらいいね」

「ファンには、何でもないことだと言いたい。バルセロナはもちろん僕を含めて、どんな選手よりもずっと大きい存在だ。次の会長が重要なタイトルを獲得するため、素晴らしいことを成し遂げてくれることを願っている」

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