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冨安ら若手躍動のアーセナルにクラブOBが警鐘「彼らに依存していてはだめ。経験ある選手が必要」

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アーセナルDF冨安健洋

 元アーセナルのバカリ・サニャ氏は、若手が躍動する古巣に警鐘を鳴らした。

 プレミアリーグ開幕3連敗、さらに0得点9失点と最悪のシーズンスタートを切ったアーセナル。しかし、9月のインターナショナルブレイク明けから守護神をアーロン・ラムズデールに代え、右サイドバックに新加入の冨安健洋を加えると、以降リーグ戦8戦負けなし(6勝2分け)とし、5位まで巻き返す。

 ラムズデール、ガブリエウ、冨安の安定感を増すディフェンス陣に加え、エミール・スミス・ロウやブカヨ・サカと24歳以下の選手たちが躍動して好調をキープする中、20日には強豪リヴァプールとの一戦を迎える。

 大一番を前に、右サイドバックとしてアーセナルで活躍したサニャ氏は、イギリス『メトロ』で「彼らのシーズンスタートには満足できなかった。お気に入りのチームが一定のレベルで戦うことを想定するものだが、当時の彼らはそうではなかった。失望的だった。最初の3試合には本当に失望した」と話し、若手の活躍を喜ぶも、これ以上大きなプレッシャーをかけるわけにいかないと主張した。

「しかし、彼らは今本物のチームになったように見えるし、自信も備わっている。自分たちのフットボールを見つけた。私はいつだって昔からよく知るミケル(アルテタ監督)を信頼している。クラブに関しても、彼らが若手に投資したがっていることを知っているが、将来的には何人かのベスト選手も必要だ。このクラブが平均的なレベルでいることは受け入れられない。クラブの施設やロンドンという拠点を持ち、世界的なビッグクラブでもある」

「クラブの雰囲気やムードは開幕当初とは完全に異なる。自信がカギになっていることは明白だが、経験のある選手による強固な背骨がチームには必要だ。若手に依存していてはだめだ。19歳や20歳ちょっとの彼らにそのようなことをしていてはだめだ。みんなはソーシャルメディア上での批判と一緒に非常に大きなプレッシャーを彼らに掛けている」

 また、自身の現役時代にもプレッシャーの影響は小さくなかったと明かした。

「このようなプレッシャーはメンタルヘルスにとっても悪いインパクトを与えかねない。私が悪いプレーをしたとき、隠れたかったし、ベッドにもぐりこみたかった。そうやって年齢を重ねていった。だから、子供たちがこのようなことにどうやって対処しているのか想像してほしい。当時の私が上手く対処できたかは定かではない」

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