苦境の続くチームに対して、OBが厳しい評価を下した。

　マンチェスター・ユナイテッドのOBポール・スコールズ氏は現在のチームを「毒されている」と評し、今夏にアントニオ・コンテ監督をトッテナムから引き抜くよう主張した。

　ユナイテッドは現在トップ4から外れ、無冠のシーズンが5シーズン目に伸びる危機に瀕している。スコールズ氏は、この状況がすぐに改善されるとは想像していないようだ。1993年から2013年まで同チームで700試合以上に出場したMFは、YouTubeチャンネル「Webby and O'Neill」で厳しい言葉を投げかけている。

「選手、スタッフ、監督ともに混乱状態にあるとしか感じられない。誰がこのクラブに来たいと思う?本当にひどい状態だ。毒されているように感じるよ」

「選手たちは十分な力があるのだろうか?クリスティアーノ・ロナウド、ポール・ポグバ、ラファエル・バラン、ネマニャ・マティッチは素晴らしい経験を持ち、トロフィーを獲得しているが、他の選手たちは何かを獲得するのに十分な実力があることを証明していない」

「この中の何人かは、もう何度も試合に出ている。マーカス・ラッシュフォードは多くの試合に出場しているが、潜在能力を発揮する姿を見ることはできるのだろうか?トロフィーを獲得できるほどの実力があるのだろうか?ハリー・マグワイアは十分か?ビクター・リンデロフは十分なのか?我々は彼らがいかに優れているかを言い続けているが、ピッチ上で求められているものを生み出すことができないのだ」

　さらにスコールズ氏は、ラルフ・ラングニック監督には、トップレベルでの経験が不足しているとし、オールド・トラフォードでの仕事への適性を疑問視。トッテナムのコンテ監督が適任だと推薦している。

「特に(ユルゲン・)クロップや(トーマス・)トゥヘルのように彼を高く評価する監督たちをはじめ、ヨーロッパ中で高く評価されている人物だ」と、ラングニック監督について語り、以下のように続けた。

「しかし、彼は監督としてあまり成功したとは言えない。彼はドイツで名を馳せ、シャルケでも少し活躍したが、世界最大のクラブの監督になるというのは、私には理解しがたいことだ。チームは最高の人材を監督として迎えなければならない。それができていないことに、私は驚きを感じている」

「世界でも5本の指に入る監督を迎えるべきだ。トゥヘル、クロップ、(ジョゼップ・)グアルディオラがトップ3だが、彼らは手に入らないし、手に入れるチャンスもない。でも、コンテなら…」

「彼(コンテ)がユナイテッドに向いていなかったと言う人もいるが、トッテナムやユナイテッドとは比べものにならないほどのチームで成し遂げたものを見ただろう。彼はすでに自分のチーム(トッテナム)の選手たちに不満を感じていて、他のものを求めているのがわかる。コンテならここで何か特別なことをすることができるだろう」

---

●プレミアリーグ2021-22特集