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「タイトル取れずとも諦める男じゃない」C・ロナウド退団の噂にユナイテッドOBが言及

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退団の噂があるFWクリスティアーノ・ロナウド

 マンチェスター・ユナイテッドのOBであるミカエル・シルベストル氏が、かつてのチームメイトであるFWクリスティアーノ・ロナウドの去就について自身の見解を述べた。

 2021年8月にユナイテッドへの復帰が発表されたC・ロナウドは、2023年までの2年契約に1年の延長オプションが付随した契約を結んだ。3度のプレミアリーグ制覇やチャンピオンズリーグ優勝など、数々のタイトルを獲得してきたユナイテッドへの復帰は大きな注目を集めた。しかし、現在チームはプレミアリーグで7位に沈むなど苦しい状況が続いている。

 そんな中、C・ロナウドは以前に「6位や7位を争うためにユナイテッドに戻ってきたわけではない」と発言。チームメンタリティの改善を求める言葉も残している。また、先日のブレントフォード戦では途中交代で不満を露わにしており、フラストレーションを溜めていることが指摘されている。そのため、ユナイテッドが来季のチャンピオンズリーグ出場権を逃した場合、退団するのではないかとも一部では噂されている。

 この状況を受けてシルベストル氏は、『Goal』の取材に対して自身の考えを明かした。

「彼はフラストレーションを溜めているね。しかしそれは、ユナイテッドを愛するすべての選手、スタッフ、ファンも同じだ。つまりは普通のことだよ。特に彼は自分自身やチームメイトに厳しいので、よりフラストレーションを溜めているのだろう」

「彼が望んでいることはベストを尽くすこと。みんながそれを理解する必要がある。トロフィーを獲得するために戻ってきたと明言している。しかし、リーグ戦では良い結果を残せていない。チャンピオンズリーグは残っているが、そのチャンスを掴めなければ、彼はもっと怒るだろうね」

 しかしシルベストル氏は、C・ロナウドがうまくいかないチームから逃げ出すようなことはないと主張した。

「諦めるような人ではないよ。今季は故郷に戻るためのシーズンだと考えているだろう。それは彼にとって大きな意味を持っている。早くにマデイラを出てスポルティングに入団し、ユナイテッドで多くを成し遂げた。今、トロフィーを獲得できなくても、だからと言ってすぐにやめるとは思えない」

「このチームにはすでにクオリティが備わっている。もちろん、夏には契約満了を迎える選手も出てくるだろう。出て行きたがっている選手もいる。しかし新しい選手も入ってくるし、監督も変わるかもしれない。それらが彼の決断に影響を与えるだろうね。ただ、2年契約を結んでいるし、この夏に出て行くとは思わない」

 さらにシルベストル氏は、MLS移籍の噂についてもコメント。C・ロナウドがトップレベルを求める限りは実現しないだろうとの見方を示した。

「今の調子が維持できれば、どのリーグでも結果を残すことができる。しかし、今の彼にMLSの話を持ちかけても、最高のレベルで戦いたいはずだから興味を示さないだろうね。MLS移籍は彼にはまだ早い」

「今の彼は欧州でのプレー、ポルトガル代表としてのワールドカップのことを考えている。そこでの活躍が期待されているんだ。(インテル・マイアミの会長を務めるデイヴィッド・)ベッカムのことや、そもそもMLSのことは考えていないはずだ。そこでのプレーは彼にとって休暇を意味するからね」

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