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混とんのディバラ争奪戦、インテルは脱落?ナポリ参戦もローマが有力か…伊紙が現状を分析

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去就注目のFWパウロ・ディバラ

 フリーで新天地を模索中のアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラを巡り、ローマが争奪戦でリードしているようだ。イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』が伝えている。

 昨季限りで7年間を過ごしたユベントスを退団し、無所属となったディバラ。今夏の移籍市場においては、元ユベントス幹部のジュゼッペ・マロッタ氏がCEOを務めるインテルのほか、ローマやミランナポリなどからの関心が伝えられてきた。

 そんな中、イタリア紙が元ユベントスの背番号10番の去就について現状を分析。争奪戦でローマがリードしていると指摘した。ローマは今年、他の移籍先候補とは異なりUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)に出場しないが、アルゼンチン代表FWは決断を急ぐ中で、ジョゼ・モウリーニョ監督の野心に納得。ローマからの具体的なオファーを待っているという。ローマ側は現時点で具体的な金額を示していないものの、年俸400~500万ユーロ(約5.6~7億円)程度とされるFWタミー・エイブラハムやMFロレンツォ・ペッレグリーニと同等のオファーを準備しているようだ。

 一方、当初は争奪戦をリードしていたとされるインテルは、「もはや脱落した」と指摘されている。マロッタCEOは獲得に乗り気だが、シモーネ・インザーギ監督やピエロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)らはアルゼンチン代表の獲得に懐疑的な立場を示している模様。FWロメル・ルカクが加わり、FWラウタロ・マルティネスとともにレギュラーを務めることになるが、FWエディン・ジェコやMFホアキン・コレアも残留の見込みとなっており、すでに攻撃陣の枠は満員となっている。

 もう1つの移籍先候補であるナポリは、肖像権の問題により、ディバラの獲得は困難と見られている。アウレリオ・デ・ラウレンティス会長はこれまで、クラブとして選手の肖像権を管理してきたが、ディバラ側は権利を手放すことに難色を示しており、特例として迎える以外に可能性はない模様。しかし、DFカリドゥ・クリバリの放出により予算に余裕が生まれることから、年俸は600万ユーロ(約8.4億円)まで提示できる可能性はあるようだ。そして残るミランは、選手の要求する年俸が高額であることから、本格的な獲得には乗り出していないと見られている。

 イタリア紙は、各クラブのこうした事情から、現時点でローマがディバラの有力な移籍先であると予想している。今後の動向は注目されるところだ。

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