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プレミアリーグで相次ぐ負傷者…過密日程に悲鳴を上げるマンU指揮官、“出場制限”を提案する監督も

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負傷者が続出しているプレミアリーグ

 マンチェスター・ユナイテッドエリック・テン・ハフ監督が、選手に負担がかかりすぎている現状に警鐘を鳴らした。イギリス『BBC』が報じている。

 同メディアがプレミアリーグの負傷者統計サイト『プレミア・インジャリーズ』を基に伝えたところによると、現在イングランドのトップリーグ20チームで計112選手が負傷離脱中。最多はチェルシーの10人で、シェフィールド・ユナイテッドクリスタル・パレスニューカッスルが9人、ユナイテッド、アーセナルトッテナムが8人で続いている。

 テン・ハフ監督はDFリサンドロ・マルティネスの怪我で離脱者が8人となった日の会見で「選手たちはこれ以上の過負荷に対応できない」と訴えた。

「(昨季は)シーズン途中にワールドカップがあり、FAカップ、ネーションズリーグと長いシーズンを戦わなければならなかった。短い休暇だった」

「スケジュールが拡大するたびに、選手への負担は大きくなる。多くの仲間がそのことを指摘してきたし、私も指摘してきた。しかし、それは続いている。スケジュールが拡大し続けているんだ」

「選手たちはこの過負荷にこれ以上対応できないし、それが今のチームの現状だと思う」

 2022-23シーズンのプレミアリーグは11月から12月にかけて開催されたカタールW杯に対応するため、開幕は前倒しとなり、最終節は後ろ倒しだった。

 それに伴い、FAカップ決勝とUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝が6月上旬に行われ、ネーションズリーグ決勝が開催されたのは同18日。それから1か月も経たないうちに、プレミアリーグの各クラブは2023-24シーズンに向けてプレシーズンに入った。

 昨季に3冠を達成したマンチェスター・シティにとっては、欧州CL決勝から新シーズンの幕開けを告げるFAコミュニティーシールドまで、わずか58日しかなかったことになる。

 また、アディショナルタイムに関する国際サッカー連盟(FIFA)の新しい指針も、選手の体力的負担と負傷のリスクを高めたと批判の的になっているようだ。新たなガイダンスでは、プレーが止まった時間をより正確に反映するよう求められており、その結果として、プレミアリーグの試合が100分を超えることも少なくない。

 この変更についてユナイテッドのDFラファエル・バランは「選手の肉体的、精神的な健康にとって危険な水準」と批判し、シティのMFケビン・デ・ブライネは「意味が分からない」と嘆いている。

 そうした中、バーンリービンセント・コンパニ監督は、選手を守るために1シーズン最大60~65試合の出場制限を提案。しかし、29日の会見でこれを問われたチェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は「あらゆる状況を見極める必要があるので、全てを分析し、話すことは難しいと思う。おそらく選手たちはシーズン中に70試合には対応できないだろう。こなせる選手もいれば、限られた割合でしかこなせない選手もいるかもしれない。選手たちだって毎試合プレーしたいのだから、制限を設けるのは難しいことだ」と、現実的に簡単ではない代替案だと指摘した。

 一方、負傷者が3人と4番目に少ないシティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は「何かを変えるための解決策はひとつしかない。選手たちが自分たちで『やめてくれ、何かを変えなければならない』と決めることだ。その後、FIFAとUEFAが少しは反応するかもしれない」と言及。「ペップはいなくても良いが、選手がいなければ競技ができない。それは確かだ。だから受け入れるかどうかは彼ら次第だ」と、選手たちの意思を尊重する考えを示した。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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