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スペイン大手紙が久保建英を分析「両足で優位性を示す」「フィールド上の貢献にとどまらない」

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ソシエダMF久保建英

 ここまで開幕8試合で5ゴール1アシストの大活躍を見せ、ラ・リーガの序盤戦を席巻しているソシエダMF久保建英について、スペイン大手紙『マルカ』が指導者養成機関『MBPスクール』との共同企画で、今季のパフォーマンスを分析する特集記事を掲載している。

 久保はソシエダで2シーズン目の今季、開幕節のジローナ戦(△1-1)で早速初ゴールを記録し、第2節のセルタ戦ではアシストも記録。第4節のグラナダ戦では2ゴールを挙げる大活躍を見せると、第6節のヘタフェ戦、前節のグラナダ戦でも得点を重ね、出場7試合で5ゴール1アシストという結果を残している。

 MBPスクールの分析によると、ピッチ上での久保が優れている点は「1対1の状況で空間的優位性を活用し、相手DFを攻撃する」というアクションの実行力。これにより、久保は「相手選手を回避し、チームにとって数的、そして空間的に有利な状況を生み出すことができる」としている。

 今季の久保がドリブルを行う場合、相手は2人のマーカーをつけてくることも珍しくないが、そのことで「チームメートが解放され、空間的な優位性が得られる」とも指摘。一方、もし1人のマーカーだった場合は久保がドリブルで抜くことができるため、いずれにせよゴールに近いエリアで数的優位を作れるという仕組みのようだ。

 また久保はドリブルだけでなく、横方向へのクロスにも長けていると分析。「利き足は左だが、久保は両足で優位性を示しているため、1対1のシチュエーションやクロスを上げる際に予測不可能だ」とも記し、逆足の右足のクオリティーの高さにも太鼓判を押している。

 さらに今季の得点力を支えているシュートの決定率に関しては「スペインでのこれまでのシーズンでは見せていなかったものだ」と指摘。「パワーよりも精度を優先するという原則を実行することで、GKの手が届かないところにボールを置き、素晴らしいゴールを決めている」と意識の変化も推測している。

 加えて記事では「彼の社会的、感情的な能力がチームメートのパフォーマンスを向上させ、チームに生産的な相乗効果を生み出しているため、この日本人選手の影響は統計を上回っている」とし、ピッチ外での貢献度も指摘。「彼のリーダーシップと個人スキルがチームのレベルを引き上げており、彼のチームへの影響はフィールドの貢献にとどまらない」と結論づけている。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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