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毎週のように世界中で論争…VAR開発者が心境明かす「最も誇りに思えないスポーツへの貢献」

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VAR開発者が心境を明かす

 今やトップレベルのサッカーでは導入が当たり前となったビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)について、開発者の1人であるポール・ホーキンス氏が「最も誇りに思えないスポーツへの貢献」と『ザ・タイムズ』のインタビューでコメントした。同メディアの記事を『デイリー・メール』などが伝えて話題になっている。

 VARは2016年にアメリカで試験運用が始まり、その後各国に広まっていった。ワールドカップでは18年のロシア大会から採用され、日本では19年にルヴァンカップ、20年にJリーグ(新型コロナウイルスの影響で初年度は開幕節のみ運用)で導入されている。そしてプレミアリーグやJリーグ、W杯など多くの大会で使用されているVARシステムがホークアイ社によるものだ。

 ホークアイ社でVARの開発に携わったというホーキンス氏だが、誤審を減らす目的で導入されたテクノロジーが毎週のように各国で論争を巻き起こしていることを残念に感じているという。同氏は審判員に注目が集まらないことを望んでおり、現状ではVARを開発したことを好ましく思っていないようだ。

 ただ、VARの導入によって多くの明らかな誤審が修正されていることも事実だ。ホーキンス氏はチャレンジ制の導入やラグビーのようにリアルタイムで主審とVARの会話が発信されることで、同システムの価値が上がると提言。また、アディショナルタイムの長期化が小規模の大会でトライアルされず、カタールW杯からいきなり始まったことを不満に思うなど、サッカーファンの目線でVARの将来を見据えている。
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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