[6.15 10年W杯GL・G組 エリス・パーク]
※日本時間27時30分開始

　10年W杯は15日に大会5日目を向かえ、ついに王国ブラジルが登場する。相手は日本ではおなじみ川崎フロンターレの鄭大世が引っ張る北朝鮮代表だ。

　ブラジルは今大会、かなり完成度が高いチームだ。カカ、ロビーニョ、ルイス・ファビアーノ、エラーノなど挙げればキリがないほど攻撃のタレントを備え、守備陣もルシオ、ファンら強さ、高さを兼ね備える人材がそろった。そこにドゥンガ監督の下、攻守において規律を植え付けられており、穴がなくなったといえるろう。

　とはいえ、一部報道ではカカとフェリペ・メロ、ダニエル・アウベスとジュリオ・バチスタが練習中に口論していたとの情報もあり、結束力がどうなっているかが気になるところ。とはいえ、最近2日間はドゥンガ監督が非公開練習にして選手の集中力を高めており、いい状態で迎えられるはずだが・・・。

　一方の北朝鮮は、守ってのカウンターに勝機を見出すしかない。大宮アルディージャでプレーし、代表歴も長いMFアン・ヨンハを中心に守備ブロックを作り、前線の鄭大世やロストフに所属するホン・ヨンジョにつなげられるか。鄭は直前の強化試合2戦3得点と好調で、期待したいところ。本人も「我々にはどこにも負けない勇気と精神がある。奇跡は起こせる」と力強く語っている。不屈の精神力でまずは1勝、そして1966年イングランド大会で8強入りしたような旋風を狙っている。

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