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イングランド-アルジェリア プレビュー

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[6.18 10年W杯GL・C組 イングランドvs.アルジェリア グリーン・ポイント]
※日本時間27時30分開始

 10年W杯グループリーグC組のイングランドvs.アルジェリアが18日、ケープタウンのグリーン・ポイントで行われる。

 注目された初戦をドローで終え、周囲からの批判にさらされたイングランドは何としてもこの一戦を制したいところ。初戦では18本のシュートを放ちながらも前半4分の先制ゴール後は決定打がなく、引き分けスタートとなってしまった。ただし、FWウェイン・ルーニーを中心とした得点力の高さに疑いの余地はない。また今回、先発復帰が有力視されているMFギャレス・バリーがダブルボランチの一角に入ることになれば、初戦で先制ゴールを決めたMFスティーブン・ジェラードを攻撃的なポジションへ移すことができるため、さらなる攻撃力アップも期待できる。
 好材料がある一方で、不安はGKとCB。ファビオ・カペッロ監督がアメリカ戦で失点につながるミスを犯したGKロバート・グリーンに代えて39歳のベテランGKデイビッド・ジェームズか新鋭GKジョー・ハートの起用を選択する可能性が高そうだ。またアメリカ戦で先発しながらもケガのためにハーフタイムでの交代を余儀なくされたCBレドリー・キングも先発から外れる見込みとなっている。大会直前に離脱したDFリオ・ファーディナンド主将に続くCBの負傷。代役は経験豊富なジェイミー・キャラガーが有力だが、守備陣の入れ替えによる不安がチームに悪影響を及ぼすかもしれない。

 ただ、アルジェリアも問題を抱えている。GKファウジ・シャウシが15日の練習中に負傷し、イングランド戦を欠場することが濃厚となっているのだ。シャウシの出場が無理と判断されれば、代役はアフリカ予選13試合中12試合でゴールを守ったGKルネス・ガワウィとなるだろうが、先発を外れていた影響を感じさせないプレーができるか。スロベニアとの初戦は押し気味に試合を進めながら、エース格のアブデルカデル・ゲザルが無用なハンドにより退場し、一本のミドルシュートで勝ち点を失うなど、「もったいない」試合をしてしまったアルジェリア。左サイドで存在感を放ったSBナディル・ベルハジやMFカリム・ジアニがやや不安を残すイングランド守備陣を攻略するチャンスはある。敗れればグループリーグ敗退が決定してしまうだけに、初対戦となるイングランドから全力で“サプライズ”を狙う。

(文 吉田太郎)
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