6・20 10年W杯GL・F組 ムボンベラ]
※日本時間23:00開始

　10年W杯は20日に大会10日目を迎え、ネルスプロイトのムボンベラではF組のイタリアとニュジーランドが対戦する。このF組は現在、全チームが勝ち点1と混戦だ。

　前回王者のイタリアは初戦、パラグアイ相手に先制され、何とか1-1の引き分けに持ち込むという苦しい戦いを強いられた。やはり懸念された攻撃力がいま一つで、怪我でアンドレア・ピルロが欠場したことが響いた。

　さらにこの試合で守護神のジャンルイジ・ブッフォンが椎間板ヘルニアを発症し戦線離脱した。代わりにフェデリコ・マルケッティがゴールマウスを守るが、ベテランGKの不在が伝統のカテナチオにどう影響するか心配される。とはいえ、ニュージーランドは格下の相手。守られるだろうが、粘り強く攻めて主導権を握りたい。

　対するニュージーランドは、初戦のスロバキア戦にロスタイム弾で1-1引き分けに持ち込み、チームのムードはいい。もともと7大会ぶりの出場とあって、それだけで気持ちの面で波に乗っていた。勝ち点1獲得はさらなる勢いをもたらしている。

　とはいえ、相手は王者イタリア。今大会の評判は決して良くないとはいえ、強敵であることに変わりはない。スロバキア戦のようにDFライアン・ネルセンやDFウィンストン・リード、GKマーク・パストンら守備陣が踏ん張り、セットプレーやカウンター攻撃につなげるか、そこに尽きるだろう。相手の良さを消すようにうまく試合を運び、引き分けを狙いたいところだ。

(文　近藤安弘)

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