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勢いの差が如実に…長友フル出場もインテルは好調ナポリに敗れ、リーグ4連敗

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 セリエAの第25節第2日目が26日、各地で行われた。日本代表DF長友佑都の所属する7位のインテルは、アウェーで6位のナポリと対戦。長友は先発フル出場したが、チームは好調ナポリの前に0-1で敗れた。インテルはこれでリーグ戦4連敗。公式戦の勝ちなしは8まで伸びてしまった。長友は今後、29日に行われるW杯アジア3次予選・ウズベキスタン戦を戦う日本代表に合流するため帰国の途に就く。

 22日に行われた欧州CL・マルセイユ(フランス)戦では後半ロスタイムに失点し、0-1で敗戦を喫したインテル。空回りが続くチームは、この試合でも相手の猛攻を受ける。攻撃面でも2トップで先発したFWミリートとFWフォルランを中心に攻めようとするが、なかなかボールが収まらない。逆に2人が中盤まで下がって守備に追われるなど、シュートチャンスすらままない状態が続いた。長友も前半13分に守備への対応の遅れからMFクリスティアン・マッジョを倒してしまい、今季初のイエローカードを貰ってしまうなど、攻守に精彩を欠いた。インテル守備陣はナポリの猛攻に苦しんだが、なんとか耐えて前半をスコアレスで折り返した。

 インテルは後半、思い切った交代策に出る。フォルランに代えてDFイバン・コルドバ、スナイデルに代えてFWジャンパオロ・パッツィーニを投入。システムを4-4-2から3-5-2にして局面の打開を図った。左MFにポジションを上げた長友にも、より攻撃的なプレーが求められた。

 しかしラニエリ監督の思いはもろくも崩れた。後半14分、インテルは中盤でボールを奪われカウンターを受ける。MFブレリム・ジェマイリが中央を突破し、FWエゼキエル・ラベッシにラストパス。ラベッシが右足を振り抜くと、ボールはゴール右隅に吸い込まれた。

 しかし後半34分にナポリDFサルバトーレ・アロニカが一発レッドで退場。反撃に出たいインテルは数的優位の状況で残り10分を戦うことになった。すると後半43分、長友の突破からインテルにこの試合最大のチャンスが生まれる。左サイドをドリブルで突破した長友が左足でゴール前にクロスボールを送る。走り込んだパッツィーニがフリーの状態でヘディングシュートを放つが、無情にもゴール左に外れてしまった。今のインテルは数的優位すら生かすことが出来ず、そのまま0-1で敗れた。これでナポリはリーグ戦3連勝となり、勝ち点を41に伸ばした。


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