beacon

両チーム合わせてPK4つ…インテルが大荒れ試合制し、新監督初陣を飾る、長友は不出場

このエントリーをはてなブックマークに追加
 セリエA第30節2日目が1日、各地で行われた。3月26日にクラウディオ・ラニエリ監督を解任し、アンドレア・ストラマッチョーニ新監督の就任を発表したインテルは、ホームでジェノアと対戦。、両チーム合わせて4つのPKが飛び出すなど、大荒れとなった試合は、インテルが5-4で制した。新監督の初陣を飾ったインテルはリーグ戦では3月9日のキエーボ戦(2-0)以来、3戦ぶりの勝利となった。日本代表DF長友佑都は2月22日の欧州CL・マルセイユ戦(0-1)以来、公式戦7試合ぶりのベンチスタート。今季初めてベンチ入りのみに終わった。

 ストラマッチョーニ新監督初陣のシステムは4-3-3。DFラインは右からDFハビエル・サネッティ、DFルシオ、DFワルテル・サムエル、DFクリスティアン・キブと並び、MFはアンカーの位置にMFデヤン・スタンコビッチ、2列目にはMFアンドレア・ポリとMFエステバン・カンビアッソが入った。3トップには右にFWマウロ・サラテ、左にFWフォルラン、そして頂点にミリートが配された。

 そのインテルが早速試合を動かした。前半13分、中央からマウロ・サラテが左サイドのフォルランに展開。フォルランのクロスをゴール前に走り込んだミリートが、ドンピシャで頭で合わせて先制に成功した。ゴール後、ストラマッチョーニ監督は、走ってきたサネッティと満面の笑みを浮かべながら抱き合って喜んだ。

 さらに前半27分、DFラインからのロングボールをDFカハ・カラーゼが頭でカットしに行くがクリアしきれず。逆にミリートが拾ってゴール前に抜け出し、GKとの1対1を冷静に制して追加点を奪った。ミリートはこれでセリエAB通算100ゴールを達成となった。

 なおも勢いづくインテルは、前半38分にもCKの流れから右サイドにこぼれたボールにルシオが反応。ルシオはゴール前に折り返し、走り込んだワルテル・サムエルがスライディングで合わせた。前半ロスタイムにMFジュゼッペ・スクーリのバイシクルシュートがMFエミリアーノ・モレッティの足に当たりコースが変わって失点するという不運はあったものの、内容では圧倒して前半を折り返した。

 しかしインテルは後半12分、サネッティがPA内でハンドを取られPKを与えてしまう。これをFWロドリゴ・パラシオにきっちり決められ、1点差とされた。

 しかし後半29分、マウロ・サラテが左サイドをドリブルで突破。PA内に侵入し、右足でGKを巻くようなシュートを放つ。見事な放物線を描いたボールはゴール右隅に吸い込まれた。今季0得点と不振にあえいでいた男が、新監督の起用に見事に応えた。

 だが後半35分、PAに侵入したFWパラシオの突破をGKジュリオ・セーザルがファウルで止める。ジュリオ・セーザルは一発退場となり、これで与えたPKもFWアルベルト・ジラルディーノに決められ、再び1点差とされた。

 さらに試合は荒れる。後半40分、今度はジェノアDFフェルナンド・ベルスキが途中出場のMFフレディ・グアリンを倒してしまい、インテルがPKを得る。これをミリートが決めてハットトリック達成。5-3と突き放した。

 まだ終わらない。後半45分、今度はルシオがPA内でファウルを犯してしまいジェノアにこの日3つ目のPKを与えてしまう。これをジラルディーノが決めてまたも1点差に迫ったが、反撃もここまで。大荒れとなった試合をインテルが、5-4で制した。


▼関連リンク
セリエA特集ページ
欧州組完全ガイド

TOP