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バイエルンがロッベン擁するオランダ代表に競り勝つ、宇佐美も途中出場

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 バイエルンは22日にオランダ代表と親善試合を行い、3-2で競り勝った。今季限りでの退団が決まっているMF宇佐美貴史らバイエルンの6選手にとっては送別試合となった一戦で勝利を飾った。バイエルン所属のMFロッベンは後半31分からオランダ代表の一員として出場。なお、宇佐美は前半34分から出場を果たし、ボレーシュートも放ったがゴールを奪うことはできなかった。

 試合前には6月30日限りで退団するGKハンス・ヨルク・ブット、GKルーベン・サッテルマイアー、DFブレーノ、MFダニエル・プラニッチ、宇佐美、FWイビツァ・オリッチの送別式が行われ、花束が贈呈された。宇佐美にとっても、この日の試合がバイエルン最終戦。今季は公式戦5試合に出場し、ドイツ国内杯のインゴルシュタット戦では1得点も記録。またセカンドチームでの試合では、18試合に出場して6ゴールを決めていた。

 19日に欧州CLの決勝戦を戦ったばかりのバイエルンは、GKノイアー、DFラーム、DFボアテング、MFリベリ、FWゴメスがベンチスタートとなった。ロッベンはオランダ代表の一員としてベンチスタートした。

 試合は前半17分から激しく動いた。まずはバイエルンが先制点。MFクロースがミドルシュートを突き刺した。しかし直後の18分、FWフンテラール(シャルケ)が強烈なシュートを決めて、同点に追いつく。さらに激しい攻防が続くと、同20分にはオランダが逆転に成功。FWナルシング(ヘーレンフェーン)のループシュートが決まった。

 勝ち越しを許したバイエルンだったが、諦めることなく攻勢を強める。すると前半28分、クロースとオリッチが鮮やかなパス交換で崩しにかかると、最後はFWペテルセンが2-2に追いつく同点弾を決めてみせた。わずか11分間で4得点が生まれる激しい展開となる。同34分からミュラーに代わり、宇佐美が出場した。2-2で前半を折り返す。

 後半に入り、互いに多くのメンバーを入れ替えるがなかなかスコアは動かない。バイエルンは後半27分にオリッチとペテルセンに代わって、リベリとゴメスを投入。対するオランダ代表は後半31分からロッベンをピッチへ送った。同38分には宇佐美が決定機。ボレーシュートを放ったが、GKフォルム(スウォンジー・シティ)に阻まれた。

 すると、2-2で試合は終了するかと思われた後半42分だった。リベリの絶妙なパスに抜け出たゴメスがゴール前から冷静に流し込む。3-2とバイエルンが2度目の勝ち越しに成功。そのまま逃げ切り勝利を挙げた。得点こそならなかったが、見せ場もつくった宇佐美は、23日にトゥーロン国際大会を戦うU-23日本代表に現地で合流。なお、オランダ代表は6月13日にノイアーら擁するドイツ代表とEURO2012の本大会で対戦する。

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