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香川が明かすオーストラリア攻略のイメージは「奪ってからの速い攻撃」

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 オマーン戦、ヨルダン戦の2試合を終えてのトータルスコアは9-0。最終予選としてはある意味肩すかしとも思えるほどの圧勝劇で2連勝スタートを飾った日本だが、3試合目はオーストラリア戦だ。初戦のオマーン戦を引き分けで終えるなど、一時の勢いに陰りは見えるが、これまでの相手とはやはり格が違う。

 細かな技術とアジリティーを武器にマンチェスター・ユナイテッド移籍まで上り詰めてきた香川真司(ドルトムント)にとって、オーストラリアはどのようなイメージなのか。

「いくら大きい選手と言っても、オーストラリアにはしっかりしたDFがそろっていると思うので、そう簡単には崩せない。ブロックを敷かれたら崩せないと思う」

 では、サイズとスキルを併せ持つオーストラリアDFを打ち破って点を取るために、香川にはどんなアイデアがあるのか。ヒントは試合会場で行ったこの日の練習にあった。

「ここは芝があまり良くないので、そこでプレッシャーを掛けてボールを奪い、そこから速い攻撃を仕掛けられればチャンスは出てくると思う。ペナルティーエリア外のシュートも、打てばGKが弾くこともあるだろうから、こぼれ球に詰めていくことも意識したい」

 ピッチコンディションの悪さを逆手に取り、奪ってからシンプルにゴールに迫っていこうというのだ。

「この2試合は立ち上がりからすべてうまくいったけど、今回はアウェーだし、力のある相手になる。自分たちが試されると思うので、どこまでできるか楽しみ」

 ヨルダン戦で1ゴール決めたとはいえ、満足感からはほど遠い心理状況である香川。オーストラリアから価値あるゴールを奪い、気持ちよく新天地へ向かいたい。

(取材・文 矢内由美子)

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