敗退後も内紛が騒がれるイタリア代表

　ワールドカップ(W杯)でグループステージ敗退に終わったイタリア代表のFWマリオ・バロテッリが、帰国途中の飛行機の中で、チェーザレ・プランデッリ監督に謝罪したという。イタリアメディアが報じた。

　2大会連続のグループステージ敗退で揺れるカルチョの国イタリア。最大の戦犯の一人と批判の的になっているのが、コスタリカとの第2節で決定機を外し、ウルグアイ戦では前半に苛立ちを見せてハーフタイムに交代を命じられたバロテッリだ。

　一部のイタリアメディアは、これまでのバロテッリの態度に不満を募らせてきたベテラン選手たちが、ウルグアイ戦のハーフタイムに爆発し、プランデッリ監督もバロテッリの姿勢に怒り、交代につながったと報じている。試合後のバロテッリの姿勢も再び問題視された。

　中には「お前はイタリア人じゃない」と批判するサポーターもおり、バロテッリはこれに対して『インスタグラム』で厳しく反論している。なお、バロテッリは試合翌日に髪を金髪に染めており、この行動も議論を呼んでいるところだ。

　だが、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『スカイ・スポーツ』などによると、バロテッリは帰国の便で、プランデッリ監督に謝罪し、指揮官も受け入れたという。プランデッリ監督は成長をうながし、バロテッリは「間違えたことは分かっている」と話したそうだ。

　しかし『ガゼッタ』は、バロテッリとチームメートの関係は冷え切ったままだと報道。イタリア到着後も、一足先に恋人と車で空港を去るなど、内部の溝は埋まっていないと伝えた。プランデッリ監督はすでに辞任することを発表しているため、『ガゼッタ』は、指揮官と和解しただけでは代表におけるバロテッリの立場が難しいことに変わりはないと報じている。

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