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強豪のGL敗退続く女子W杯「今までの常識が覆されている」POMのドイツ主将は表情失う「何も言えない」

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プレーヤー・オブ・ザ・マッチのFWアレクサンドラ・ポップは無表情

 女子ワールドカップは3日にグループリーグ第3節を行い、ドイツ女子代表は韓国女子代表と1-1のドロー。FIFAランク2位の強豪は1勝1敗1分でグループリーグを3位で終え、決勝トーナメント進出を初めて逃した。

 開幕2連敗で最下位の韓国まで、H組はいずれもグループリーグ突破の可能性が残ったまま最終節が行われた。ドイツは韓国と対戦。前半6分に先制点を奪われるが、FWアレクサンドラ・ポップが同42分に先制ゴールを挙げる。しかし、試合はそのまま1-1のドローに終わった。

 他会場ではモロッコがコロンビアを1-0で撃破。これにより、勝ち点6のコロンビアがで首位、同勝ち点のモロッコが2位となった。ドイツは勝ち点4で3位。女子W杯で初めてグループリーグ敗退が決まった。

 英『BBC』は試合終了後の様子を伝える。「ドイツの選手たちは涙を流す者や幽霊のようにピッチを漂う者もいた。何が起きたのか理解していなかった」。ポップはプレーヤー・オブ・ザ・マッチを受賞。しかし、トロフィーを掲げる顔に笑みはもちろん、感情はなかった。

「正直言うと、理解できない。本当に何を言えばいいのかわからない。何が起こったのか本当に理解できない。そう、わからないんです」

 2度頂点に立った強豪であり、これまで出場した9回のうち8回はグループリーグを首位で通過してきた。昨年にはEURO2022で準優勝を果たした。その経験を積んだ選手たちにとって、この衝撃は受け止め切れていなかった。

 グループリーグ全試合を終え、ドイツ以外にもカナダやブラジルがグループリーグ敗退。一方、アフリカ勢はナイジェリア、南アフリカ、モロッコが決勝トーナメント進出を決めた。元イングランド代表GKカレン・バーズリーは、ここまでの今大会を「全体的に混沌としている。今までの常識が覆されている」と振り返っている。

 なでしこジャパンはグループリーグ3試合を無失点の3連勝。合計11得点を奪い、決勝トーナメント進出を決めた。5日の1回戦ではノルウェーと対戦する。

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