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[ミズノカップ御殿場]愛知公立の雄・名東、要所逸して準決勝敗退も自信つける大会に

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名東高MF井原雄大(右)がボールを収める

[8.24 ミズノカップ御殿場準決勝 野洲高 5-2 名東高 時之栖うさぎ島G]

 名東高(愛知)はミズノカップ御殿場予選リーグでインターハイ出場の真岡高を2-1で破るなど準決勝進出を果たした。5月のインターハイ予選準々決勝で中京大中京高に敗れていた名東が、インターハイ全国大会でその中京大中京に勝利している真岡から勝利。選手権へ向けて自信をつける勝利、そしてミズノカップ4強進出となった。

 名東は準決勝の野洲高戦でも前半3分にMF井原雄大(3年)がインターセプトから判断良く縦を突いて2対1の状況を作り出し、攻撃参加した右DF鶴田航大(3年)が先制ゴール。「ドリブルとか通用した部分があった」という井原やFW丸山玲弥(3年)が良くボールを収め、2人のコンビネーションや背後を突く攻撃から好機を作り、後半にはFW阿部仁哉(2年)もゴールを奪った。

 だが、2日後に県リーグの公式戦を控えていたため、主力組を半分に分けて臨んだ準決勝は野洲に差をつけられて2-5で敗れた。出場機会を得た下級生たちにとっては貴重な経験となったが、青山桂監督は「1、2年生は要所の部分がまだ染み込んでいないですね」と指摘。先制した後、野洲にボールを握られる時間が増えたが、シュートを打たせないことやクリアすることなどを徹底することができず、準備の悪い守りで逆転されてしまった。

 また、1-2で折り返した後半立ち上がり、青山監督は「後半立ち上がりは逆転した勢いを持ってくる。そこを凌げればチャンスが来る」と分析していたが、チームはここで我慢できずに連続失点してしまう。井原が「今年は(相手、自分たちの状況を)見るトレーニングしている。それが活きたところがミズノカップでもあった」と振り返ったように、ミズノカップは間違いなくチームにとって自信、良い経験となったが、チームとして判断の部分などもう一段階レベルアップすることが必要なことを実感する3日間となった。

 選手権予選では中京大中京や東邦高、名経大高蔵高、東海学園高、名古屋高などの私学の強豪と全国切符を争う。井原は「一年のときから出させてもらっている。勝ちたいという思いはあります。私立の強豪に勝てるように、全国を目指していく」。ベースにある守備の部分をより徹底し、勝負どころを逃さずに白星を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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