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[MOM2737]新潟明訓DF落合毅人(3年)_圧巻の高さ。“チーム1の得点源”が攻守両面で輝く

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DF落合毅人(3年)は空中戦で強さを発揮

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.14 プレミアリーグプレーオフ1回戦 新潟明訓高 2-0 金光大阪高 広島補助]

 今年の新潟明訓高は大型選手が多数在籍。攻守両面で競り合いの強さが特徴だが、中でもDF落合毅人(3年)の高さは圧巻だ。

 初のプレミアリーグ参入を目指して挑んだこの日、試合序盤から金光大阪高(関西2/大阪)のロングボール攻勢に手を焼いたが、「自分たちのチームは、全国でも高さはある方なので、ロングボールは対処できる」と5枚のDF陣でしっかりと対処。個人としても「相手より先に飛んで絶対に負けないというのを意識した」との言葉通り、競り合いでことごとく相手ボールを跳ね返した。

 前半31分には、MF陶山聡太(2年)が奪ったPKのキッカーとして田中健二監督に指名されると、動じることなくゴールネットを揺らし、チーム2点目をマーク。攻守でしっかりと力を発揮し、チームを勝利に導いた。

 入学1年目からCBとして出場機会を掴んできたが、最終学年を迎えた今年はシュートセンスを買われ、FWとCBの兼任が続いた。PKを含め7得点という成績は、プリンスリーグ北信越で9位タイの成績だ。

 チーム1の得点源だったが、「FWで点を獲るのも好きだけど、自分がより目立つのはCB。このチームはセットプレーの機会も多いので、後ろをやっていても攻撃の機会は多いので、後ろでやった方が良いかなと思っていた」。田中監督も「今までやったことがないポジションだから90分持たない。この子にバテられるとチームのパワーがだいぶ減っちゃうので、それはリスクだなと思った」こともあり、選手権予選前にはCBに固定された。

 本職での起用に燃えた落合だったが、選手権予選の準決勝では自らのゴールで先制しながらも2点を許し、1-2で敗退。「このチームはゼロで抑えて勝ってきていたので、2点を獲られた時点で難しかった。そこからも失点が続いていたので、今大会はゼロで抑えようという気持ちが強くなっている」。

 この日は2回戦へと進めたこと以上に、勝利の方程式通り無失点で試合を終えたことに価値がある。初のプレミア参入に向けて状態は万全。「自分たちは選手権に行けないので、後輩たちに残せる最後の機会。最後勝って、全員が笑顔で(新潟に)帰れるようにしたい」と話すように、あとはもう1勝するだけだ。

(取材・文 森田将義)
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