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[船橋招待U-18大会]名門で1年時から出場。東京Vユースのサッカーを理解、引き出すオールラウンダー・山下

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東京ヴェルディユースのオールラウンダー、山下柊飛

 クラブユースの名門、東京ヴェルディユース(東京)の永井秀樹監督が「ポテンシャルがある」と1年時から使い続けている期待のオールラウンダーだ。

 現在、主に右SBを務める山下柊飛(新3年)は、登録164cm、54kgと小柄だが、技術力とスペースを見つける目やそこを活用する力、周囲とのグループワークにも優れたプレーヤー。自分自身の強みについて「強みは1年生の後半くらいから試合に出させてもらうようになって、2年生でもほとんど1年間出させてもらって、怪我もなくてその中でサッカーを理解している自信はあるので、今までやってきたサッカーをやるというか自分発信でできたらいい」と語るDFは、グループで勝負する東京Vのサッカーを機能させる上で重要な存在となっている。

「ヴェルディは共通理解で同じサッカーを目指すというところが大切。相手とかスペースを見ながらスペースが空いているならばそこに人が走らなければならないし、スペース作る人や使う人、全体の共有がないといけない」と山下。ただし、京都橘高、國學院久我山高に連敗した第24回船橋招待U-18大会(3月29日~31日)初日後は、いずれもU-18日本代表のMF松橋優安(新3年)やCB馬場晴也(新3年)が怪我で不在の中で周りを動かせなかったことを反省していた。

 東京Vには、対戦相手も驚くほどのパスワークの上手さがある。だが、船橋招待大会では相手がマンツーマンなど対抗するための策を施してきた際に、判断を欠いて数的同数のところから攻めてボールを失うなど課題も出た。大会初日は2試合を行った後に隣のグラウンドで1時間半もの時間をかけて反復、修正。相手とスペースを見て活用する術を共有した。

 チームとしての目標は目の前の一つ一つの試合を勝ち続けていくこと。そして、山下は個人としての目標について、「代表やトップに上がることが目標です」と語った。バルセロナ(スペイン)のオールラウンダーで、現在右SBを務めるスペイン代表DFセルジ・ロベルトが理想のプレーヤー。同じく万能型DFの山下もフィジカル面以外の強みで評価を勝ち取って、上のステージで戦うチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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