高川学園戦の得点で「チャンス掴んだ」14歳。浜松開誠館MF川合亜門、プリンス東海開幕戦で“高校公式戦デビュー”
[4.2 高円宮杯プリンスリーグ東海第1節 浜松開誠館高 2-1 藤枝東高 浜松開誠館総合G]
プリンスリーグ東海開幕戦で注目中学生が、デビューした。浜松開誠館高(静岡)は2-1の後半31分に、系列の浜松開誠館中3年のMF川合亜門(14歳)を投入。押し込まれる時間帯でなかなか特長を出すことができなかったが、右SH、トップ下を務め、“高校サッカーデビュー戦”を白星で飾った。
DF松原后(現シントトロイデン)やMF竹内涼(現清水)を輩出している浜松開誠館高は、これまでMF熊取谷一星(現明治大、高校3年間10番)とMF岡部直弥(現拓殖大、2年時からレギュラーで3年時主将)が浜松開誠館中3年時にプリンスリーグ東海出場。だが、プリンスリーグ開幕戦で中学生を起用するのは初めてだという。
浜松開誠館中の主将を務める川合は、元清水FWの青嶋文明監督がプレーの精度やキックを認める逸材候補。指揮官は起用理由について、「地域の子をどれだけ育ててクラブを強くしていくかというのが凄く大きなコンセプトなので、中高一貫を活かして地元の子たちになるべくできないような経験を積ませて、育てていく」と説明する。
05年度創部の浜松開誠館は、12年度からプリンスリーグ東海に所属し、18年度に全国高校選手権初出場。全国優勝した実績も持つ浜松開誠館中との中高一貫指導によって王国・静岡で存在感を示しているが、Jクラブアカデミーの選手たちが毎年入学してくる訳ではない。
もちろん、高校生の真剣勝負で戦える選手でなければならないが、中高一貫の強みを活かして可能性ある中学生にもチャンスを与え、育成していく考えだ。
川合はプレーヤーとしても、将来のリーダーとしても注目の存在だ。3月末に大阪で開催されたプーマカップでは、選手権3位の高川学園高(山口)戦でゴール。右足ボレーで結果を残し、この日のベンチ入り、途中出場のチャンスを勝ち取った。
川合は「(青嶋)監督も(高川学園戦のゴールで)『チャンスを掴んだ』と言って下さって、すぐ開幕のベンチに入れてもらって、自分としてはベンチに入って空気とか中学生と違うし、身体つきも高校生になって違ってくるというところで良い準備ができました。自分的には緊張よりもワクワクしていました」。出場時間は15分ほどだったが、高い強度の中で運動量を増やし、勝利に貢献するという目標は達成。この貴重な機会を成長に繋げる考えだ。
「こういうチャンスをもらったので、しっかりと結果を残して世代別の代表とかに呼ばれるくらいの選手になって、今後このチームを引っ張っていけるようにしていきたい。(将来は)巧さよりもチームとして戦ったり、身体を張ったりして、見ている人に勇気とか与えたりできるような。ネイマール選手とかで例えると巧さで見せているんですけれども、自分はリーダーシップや、声や、周りを感動させるプレーを見せていきたい」
本職はトップ下。DFと中盤の間でボールを受けてターンし、崩しに係わって行く動きを得意とする。ゴールを奪う力は課題。求められている「点を獲れる選手になること」にこだわり、結果を残してさらなるチャンスを掴む。
(取材・文 吉田太郎)
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●高円宮杯プリンスリーグ2022特集
プリンスリーグ東海開幕戦で注目中学生が、デビューした。浜松開誠館高(静岡)は2-1の後半31分に、系列の浜松開誠館中3年のMF川合亜門(14歳)を投入。押し込まれる時間帯でなかなか特長を出すことができなかったが、右SH、トップ下を務め、“高校サッカーデビュー戦”を白星で飾った。
DF松原后(現シントトロイデン)やMF竹内涼(現清水)を輩出している浜松開誠館高は、これまでMF熊取谷一星(現明治大、高校3年間10番)とMF岡部直弥(現拓殖大、2年時からレギュラーで3年時主将)が浜松開誠館中3年時にプリンスリーグ東海出場。だが、プリンスリーグ開幕戦で中学生を起用するのは初めてだという。
浜松開誠館中の主将を務める川合は、元清水FWの青嶋文明監督がプレーの精度やキックを認める逸材候補。指揮官は起用理由について、「地域の子をどれだけ育ててクラブを強くしていくかというのが凄く大きなコンセプトなので、中高一貫を活かして地元の子たちになるべくできないような経験を積ませて、育てていく」と説明する。
05年度創部の浜松開誠館は、12年度からプリンスリーグ東海に所属し、18年度に全国高校選手権初出場。全国優勝した実績も持つ浜松開誠館中との中高一貫指導によって王国・静岡で存在感を示しているが、Jクラブアカデミーの選手たちが毎年入学してくる訳ではない。
もちろん、高校生の真剣勝負で戦える選手でなければならないが、中高一貫の強みを活かして可能性ある中学生にもチャンスを与え、育成していく考えだ。
川合はプレーヤーとしても、将来のリーダーとしても注目の存在だ。3月末に大阪で開催されたプーマカップでは、選手権3位の高川学園高(山口)戦でゴール。右足ボレーで結果を残し、この日のベンチ入り、途中出場のチャンスを勝ち取った。
川合は「(青嶋)監督も(高川学園戦のゴールで)『チャンスを掴んだ』と言って下さって、すぐ開幕のベンチに入れてもらって、自分としてはベンチに入って空気とか中学生と違うし、身体つきも高校生になって違ってくるというところで良い準備ができました。自分的には緊張よりもワクワクしていました」。出場時間は15分ほどだったが、高い強度の中で運動量を増やし、勝利に貢献するという目標は達成。この貴重な機会を成長に繋げる考えだ。
「こういうチャンスをもらったので、しっかりと結果を残して世代別の代表とかに呼ばれるくらいの選手になって、今後このチームを引っ張っていけるようにしていきたい。(将来は)巧さよりもチームとして戦ったり、身体を張ったりして、見ている人に勇気とか与えたりできるような。ネイマール選手とかで例えると巧さで見せているんですけれども、自分はリーダーシップや、声や、周りを感動させるプレーを見せていきたい」
本職はトップ下。DFと中盤の間でボールを受けてターンし、崩しに係わって行く動きを得意とする。ゴールを奪う力は課題。求められている「点を獲れる選手になること」にこだわり、結果を残してさらなるチャンスを掴む。
(取材・文 吉田太郎)
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