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「2点獲られてでも3点獲りに」。攻め続けた京都U-18が0-2から報徳学園に逆転勝ち!

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後半16分、京都サンガF.C.U-18MF熊谷空大が決勝ゴール

[8.27 高円宮杯プリンスリーグ関西1部第10節 京都U-18 3-2 報徳学園高 京都サンガF.C.東城陽G]

 27日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2022 関西1部第10節の京都サンガF.C.U-18(京都)対報徳学園高(兵庫)戦が行われ、京都U-18が3-2で逆転勝ちした。

 1年でのプレミアリーグ復帰を目指す京都U-18が0-2から逆転勝ち。石田英之監督は「ちょっと不細工ではありますけれども、2点獲られてでも3点獲りに行く姿勢とかファイティングスピリッツとかアグレッシブに戦うところは出ていたので、課題は多かったですけれども、次に繋がるゲームやったかなと思います」と頷いた。

 京都U-18はGK三反畑篤樹(2年)、右SB柴田将伍(3年)、CB斎藤大雅(3年)、CB喜多壱也(2年)、左SB飯田陸斗(2年)の4バック、伊藤大和(3年)がアンカー、平賀大空(3年)と松本隼和(3年)がインサイドハーフ、右SH熊谷空大(2年)、左SH植田悠太(3年)、最前線に安藤友敬(2年)を配置した11人でスタート。今年U-17日本代表に選ばれている飯田と喜多、昨年U-18日本代表候補に選出されている植田らが先発に名を連ねた。

 一方、報徳学園はGK長村未都(3年)、右SB三谷颯麻(1年)、CB牧雄大(3年)、CB山崎純平(3年)、左SB前市岡孝太(3年)の4バック、瀧田隼人(3年)と中嶌大和(1年)のダブルボランチ、右SH今西悠貴(3年)、左SH松本一輝(3年)、トップ下・大久保星七(3年)、そしていわき練習参加の注目FW坂元一渚璃(3年)が1トップを務めた。

 報徳学園は昇格したプリンスリーグ関西1部の初陣で京都U-18、第2節で大阪桐蔭高をいずれも1-0で撃破。得意とするショートカウンターに加え、ブロックを敷いた相手を崩す攻撃の質も高めてきたチームは、この日も京都U-18を大いに苦しめた。

 前半17分、坂元の落としから大久保が右足で先制ゴール。29分には、奪い返しから松本がゴールを陥れる。PAまで相手を追うプレッシングを軸に、攻守両面で京都U-18以上とも言える内容。2点リードを奪った。

 だが、京都U-18は植田が「(今週はトレーニングから引き締まっていて)ボクは2点獲られても全然返せるなと思っていたし、クラブユースと違って40分じゃなくて45分なので、そこも含めて勝てるなと思っていました」と振り返ったように、焦りの色を見せない。

 前半31分、飯田の絶妙な左クロスを平賀が1タッチで合わせて1点差。報徳学園はキープ力の高い松本が右足を振り抜き、また相手のバックパスを狙った坂元がスライディングシュートを放つ。だが、ハーフタイムに目指すサッカーを再確認した京都U-18の攻撃は平賀と松本を中心にどんどんテンポアップ。正確かつ迫力のあるパスワークと人の動きで相手ゴールに襲いかかった。

 後半開始から京都U-18は柴田、伊藤を右SB三宮稜大(1年)とMF石本泰雅(1年)へ、報徳学園も中嶌とMF花野周磨(3年)を入れ替えた。次の1点を奪ったのは京都U-18の方。7分、左サイドから崩し、最後は飯田のラストパスをファーの松本が左足でゴールへ流し込む。

 京都U-18の攻勢はさらに続く。再び飯田のラストパスから平賀が決定的なシュートを放つなど攻め続けると16分、松本の右CKをファーの喜多が頭で折り返す。最後は、熊谷が身体で押し込み、逆転した。

 報徳学園の高田秀一監督は「後半の半分くらいまでの京都のハイテンポにちょっと付いて行けなかったですね」と残念がる。ただし、報徳学園は身体能力の高いGK長村の好守などで良く食い下がった。4点目は許さずに対抗。終盤は逆にボールを保持して攻め続けて見せた。

 京都U-18は右SB村田虎太郎(2年)、MF奥慎之介(2年)、FW島龍之介(3年)を投入。報徳学園も突破力のあるMF稲井想真(3年)とFW宮本有登(3年)の交代組たちがゴールを目指す。だが、京都U-18は気持ちの込もった守りでゴールを死守。石田監督も「最後良く声を掛け合って頑張っていた。(ギリギリの守りではなくもっと)余裕で終わられないといけないと思いますが、気持ちは伝わったので、また練習からしっかりとやっていきたい」と評価する終盤の戦いだった。

 京都U-18らしく2点、3点を奪いに行き、「(0-1で3敗した)前期の俺らだったら多分勝てていなかった」(植田)という夏前からの変化も表現。京都U-18が勢いのつく白星で後半戦をスタートした。
 
(取材・文 吉田太郎)
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