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[MOM4547]青森山田MF福島健太(3年)_トップ下でリーグ22試合目の出場。待望の初ゴールは優勝かけた一戦での先制弾!

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前半15分、青森山田高MF福島健太(3年=RIP ACE SOCCER CLUB出身)が先制ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.3 高円宮杯プレミアリーグEAST第22節 FC東京U-18 0-2 青森山田高 東京ガス武蔵野苑多目的G]

 青森山田高のレギュラーとして、前節までプレミアリーグEASTの全21試合に出場。だが、攻撃的なトップ下のポジションを任されながら、ゴールを奪うことができていなかった。そのMF福島健太(3年=RIP ACE SOCCER CLUB出身)が、優勝を懸けた最終節で初ゴールとなる先制弾。チームを勝利と頂点へ導いた。

 0-0の前半15分、青森山田は右ロングスローでニアのCB小泉佳絃(3年)が競り勝ち、ボールがゴール前にこぼれる。これをゴールエリアの福島が反転しながらの右足シュート。これがゴールを破った。

 福島は、「今週は絶対に決めないといけないと思っていたので、凄くアラートにしていて反応できて良かった。ホッとした気持ちと、もう1点という気持ちでした」。自主練でパスを受けてからのシュート練習を継続。また、「セカンドへの意識は誰よりも持っていました」と説明する。ゴールを奪うために意識し、取り組んできたことを大一番で見事に表現した。

 無得点が続いていたが、正木昌宣監督は「(福島を)信頼していますね」とコメント。「相手(の意識)が(リーグ15得点のFW)米谷(壮史)とか、(10番のMF)芝田(玲)とかなっている時に、スルッと良いポジションを取って起点になれる。賢いので、機転が利くというか、味方が『ここダメかな』と思ったら埋めてくれたりとか、そういう意味ではチームのためにやってくれる選手」と説明した。

 福島も守備からチームに発信すること、また攻撃の中継役になることを意識。チームに貢献し、その上でゴールを目指した。だが、他のフィールドプレーヤー9人やサブの選手もゴールを記録している中で得点できていないことは、さすがに本人も、指揮官も気になってようだ。

 それでも、この日の移動バスで正木監督から鼓舞されたというMFが意地の初ゴール。「今シーズンずっと点を決められなくて、スタメン全員決めていて、サブでも決めていて、その中で自分は決められなくてチームの勝利になかなか貢献できていなかったので、FC東京戦で決めて、優勝も決められて良かった」と微笑んだ。

 この日も攻守でチームの潤滑油となり、初ゴール。ただし、右クロスからの決定的なヘッドを相手GKに止められ、こぼれ球を狙った左足シュートをクロスバーに当ててしまった。2点目のチャンスを逸してしまっただけに、「反省して次に活かせるようにしたい」。また練習を積み重ね、ゴールでもチームに貢献することを目指す。

 プレミアリーグファイナルで対戦する広島ユースには、RIP ACE時代のチームメートであるDF黒木一心(3年)とMF石橋聖也(3年)が在籍。2人ともプレミアリーグWESTで全22試合に出場し、チームの優勝に貢献している。「刺激になっていて、ずっと話をしていて、ファイナルで会おうという話もしていたので、実現できて良かった」と福島。「ファイナルでも決めたいと思っています」というMFが、旧友たちの前でもゴールを決めて“U-18年代真の日本一”を喜ぶ。



(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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