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[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]今治U-18の1年生MF 山木竜翔はどんな試合でも落ち着いて「ゲームメークできる選手」に

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FC今治U-18MF山木竜翔が正確にボールを動かす

[12.24 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 鹿児島実高 2-1 FC今治U-18 鹿児島実高G]

「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」が、24日に鹿児島県内で開幕した。FC今治U-18(愛媛)は今年、初参戦したプリンスリーグ四国で4位。第6節から第10節まで5連勝して優勝争いに食い込むなど、リーグ戦でインパクトを残した。

 今治U-18は1学年10人以下の少数精鋭で活動していることもあり、怪我や学業で欠場者の増えたリーグ後半戦は失速。それでも、経験を積んだ1、2年生は今回、「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」に初参戦し、意欲的に新シーズンへの準備を行っている。

 この日は鹿児島実高と対戦。立ち上がりから今治U-18はボールを保持し、主体的なサッカーで試合を進めた。注目MF平田武暉(2年)を怪我で欠いていたものの、MF山木竜翔(1年)を軸にボールを動かし、左SB方上泰尊がドリブルでDFを剥がして前進。パススピードを上げて相手の対応よりも速くクロスへ持ち込み、MF永易昂樹(1年)らがシュートを狙っていた。

 また、アグレッシブに前へ出るCB村上桔平(2年)らが際の攻防で強豪校を上回るシーンも多かった。ただし、相手の激しさの前に乗り切れないところもあって、0-1で敗戦。小川秀樹監督はこの試合も経験とし、4日間で計6試合行われるゲームで鍛えて愛媛に戻る考えだ。正確性の高い動きで中盤の軸となっていた山木が自分の特長や課題、「24年シーズンの目標」などについて語った。

●今治U-18MF山木竜翔(1年)
―試合の感想について、教えてください。
「球際の部分で相手が厳しく来てくれるっていう部分で、そこでセカンドボールとか球際で負けて相手ボールになって、拾われてカウンターという部分が多かった。そこの改善が必要なのと、キャスティングの時にサイドバックに当てた時の動き出しが少なかったんで、攻撃ではもっと連動して動くのが必要かなと思います」

―なかなか差し込めなかった部分もあった。
「CBが相手のFWを引きつけずにバスしてしまったので、SBにFWがそのまま(プレスに)行けてしまっていた。CBがもっとドライブして引きつけてからSBに出して、SBのところに相手のボランチとかサイドを引き出してからっていう連動も必要だったので、そこの引き出し方が必要だったかなと思います」

―個人的にもっとこうしたかった、こういうことができたという点は?
「守備の部分でもっと行かないといけないところとか、最後のラストパスの質のところが悪くて、逆にチャンスがピンチになってしまうってところが多かったので、技術面を上げていかないといけないなと思いました」

―後半は前を向くシーンを増やしていた印象だが。
「前向いた時の背後のスルーパスとかの質とか、出した後の自分の動き出しとか、ゴールへの姿勢とかが少し少なかったので、もっとゴールに向かってドリブルして、自分でシュート狙えるように、(また)点を決めれるようにしたいです」

―自分の見て欲しいところは?
「中盤で相手がプレスにかけて来てる時にターンしてひっくり返したりとか、スルーパスとか。守備の部分では予測とかしてセカンドボールを狙ったりとか、インターセプトするのが強みだと思います」

―去年のシーズンは自分にとって、どういうシーズンでしたか?
「自分はあまり公式戦を絡めてなかったんですけど、練習試合とかで結果も残せていた部分もあったけど、 結果以外の求められてるところが少し足りなかったりしたので。チームに貢献するってところではもっと必要な部分があったと思うんで、その結果以外の部分もこだわっていかないといけない」

―理想の選手はいる?
「海外の選手だったらペドリ選手やフレンキー・デヨング選手です」

―今後どのような選手になっていきたい?
「こういう荒れた試合とかでも、しっかりゲームを動かして、コントロールして、落ち着かしてっていうゲームメイクとかできる選手になりたいです」

―24年シーズンの目標と将来の目標をそれぞれ知ってください。
「今年はトップチームの練習とか参加できる機会もあると思うので、その機会でしっかり結果とか自分の強みを出してトップチーム昇格できるようにするのと、試合に出た時は周りとの違いを見せつけれるように自分の特長をもっと活かしたいです」

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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